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『Rによる計量政治学・・・統計学で政治現象を分析する』 浅野正彦(政経学部教授)共著

掲載日:2018年12月03日

Rによる計量政治学・・・統計学で政治現象を分析する

AIやビッグデータへの関心の高まりとともに、データサイエンスの分野を中心として、フリーの統計ソフト「R」が驚異的な速度で世の中に浸透し、今日では理系・文系を問わず様々な分野でR を使った分析方法に関する解説本が数多く出版され続けています。

このような実証政治学を取り巻く環境の変化を踏まえ、本書は、フリーソフト
R での計量分析の手法を駆使して論文(レポート、ゼミ論文、卒業論文、修
士論文、博士論文など)を書く学生のために、研究方法(リサーチ・デザインとリサーチ・メソッド)の手引き書を提示しようという試みです。

本書はR を使った計量政治学の入門書です。計量政治学とは政治現象の数量データを分析する学問領域です。例えば、選挙における立候補者ポスターの「笑顔度」を測定し、笑顔の候補者の方がより多く得票したのか、などという仮説を統計学的に検証します。

本書の主な特徴は次のとおりです。
1. 各章ごとに練習問題と模範解答を設けているので、基本的に読者が独学独習できる。
2. 各章で使われているデータ、コマンド・スクリプト、練習問題、模範解答はサポートページ (https://git.io/fpVeH) からダウンロード可能。
3. 計量政治学に関する論文を仕上げるのに必要な内容を15 回の授業で網羅しているので、計量政治学を授業やゼミで教えたいと考えている教員にとっても使いやすい。

■ 目次
第I部 リサーチデザイン
第1章 計量政治学とは
第2章 研究テーマの選び方
第3章 理論と仮説

第II部 Rを使った計量分析の方法
第4章 R の使い方
第5章 R によるデータ操作
第6章 記述統計とデータの可視化・視覚化
第7章 統計的推定
第8章 統計的仮説検定
第9章 変数間の関連性
第10章 回帰分析の基礎
第11章 回帰分析による統計的推定
第12章 回帰分析の前提と妥当性の診断
第13章 回帰分析の応用
第14章 交差項の使い方
第15章 ロジスティック回帰分析

出版社

オーム社

発行日

2018年12月19日

著者

拓殖大学政経学部教授。1989年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。2000年カリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) 大学院博士課程修了。
2004年政治学博士 (Ph.D.in Political Science)。東京大学社会科学研究所助手を経て、2006年4月より現職。専門は比較政治学および政治学的方法論。

主たる業績としてMasahiko Asano and Dennis Patterson. “Smiles, Turnout, Candidates, and the Winning of District Seats: Evidence from the 2015 Local Elections in Japan.” Politics and the Life Sciences, Vol. 37 (1), pp.16-31 (April, 2018)、『はじめてのRStudio』(オーム社 2018年11月)、『Stataによる計量政治学』(オーム社 2013年3月)、『市民社会における制度改革・・・選挙制度改革と候補者リクルート』(慶應義塾大学会 2006年5月)、その他。