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国際日本文化研究所・研究会が開催されました

掲載日:2018年12月17日

12月15日、文京キャンパスにおいて、国際日本文化研究所主催の研究会が開催されました。テーマは「政治、メディア、文化の相互関係─事実とイメージ─」で、報告者は以下のとおりです。

(1) ローマン・ザイツェフRoman Zaitsev先生(東京ロシア語学院講師、博士)
「日本統治時代の台湾政策におけるメディアと芸術への影響」

(2) フランツィスカ・シュルツFranziska Schultz先生(立教大学アジア地域研究所研究員、博士)
「メディアにおける日中関係の変化─日中経済協会年次報告中の長崎国旗事件(1958年)と毒餃子事件(2008年)の事例を焦点として─」

(3) エカテリナ・アルシャフスカヤEkaterina Arshavskaia先生(広島大学大学院社会科学研究科後期課程)
「21世紀における日本の新聞に現れた対ロシア論調」

いずれの方々も流暢な日本語で、各40分の詳細な発表を行いました。さまざまなデータ、資料を用いた分析はこの分野の研究に新たな光をあてるもので、新鮮な刺激に満ちており、参加者は時の経つのを忘れてその内容に引き込まれてしまいました。

会場では当研究所のワシーリー・モロジャコフ教授がユーモアを交えながら巧みな司会ぶりを発揮しました。同じく研究所の澤田次郎所長、長谷部茂教授がコメンテーターとして議論を提起し、それを引き継いでペマ・ギャルポ教授が国際政治におけるイメージ論の重要性を指摘するとともに、学外の研究者からも熱心な質問や意見があいつぎ、予定した3時間が不足するほど、密度の高い研究会となりました。

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