「朝日教育会議2018」シンポジウムを開催しました
掲載日:2018年12月18日
2018年11月17日(土曜日)、朝日新聞社主催によるシンポジウム「朝日教育会議2018」のVol.10「地方創生・地域を活性化させる三つの力 ~文化、経済、食。人の力が繋がってできること~」が、拓殖大学共催により本学文京キャンパス 後藤新平・新渡戸稲造記念講堂で開催され、400名が来場しました。
このシンポジウムは、朝日新聞社の創立140周年記念事業として「教育の力で未来を切り拓く」をテーマに、15大学とのコラボレーションにより実施したものです。
(2018年12月18日付「朝日新聞」東京本社版 朝刊紙面にて掲載) 朝日教育会議2018
(朝日新聞社)
地方創生・地域を活性化させる三つの力 ~文化、経済、食。人の力が繋がってできること~
高齢化と人口減少で急激に国のかたちが変わりゆく日本において、地域活性化は待ったなしの重要な課題です。
拓殖大学では2018年4月「地域連携センター」を設置し、学生たちは今まで以上に地域の人から学び、貢献する活動に取り組む環境が整いました。
本日の第2部「学生によるプレゼンテーション」では地域をフィールドに活動する様子をお伝えするとともに、第3部「パネルディスカッション」では、日本社会がかかえる極めて重要な課題である地方創生を実現させるために大学がどれだけ関われるか、目指すべき姿は何かを皆様と一緒に考えられればと思います。
川名学長 挨拶
[第1部] 東国原英夫 氏 基調講演 演題:地方創生・人のつながりで地域を活性化

東国原英夫 氏(元宮崎県知事・前衆議院議員)
基調講演には東国原英夫氏にご登壇いただき、「地方の活性化に必要なものは何か」を主軸に、宮崎県知事として、県のブランディングや地域の売りを発信するための取り組みをお話いたただきました。
県庁の若手職員が賛同して協力してくれたことから、地方創生には人とのつながり・若い人たちの力が必要だと強調し、若者への期待を述べられました。
◇東国原英夫氏「基調講演」の内容は、朝日新聞デジタルの採録記事でご覧いただけます
[第2部] 学生によるプレゼンテーション
徳永研究室およびデザイン学科チーム 発表の様子
地方創生のカタチづくりに挑む!
2016年より山梨県富士川町の町づくりに参加。最初は「学生に何ができるんだ」と敬遠されましたが、今は「町が活気づいてきたよ」と認めてもらえるようになりました。昨年は地域ブランド創生を図るため、郷土料理「みみ」の新しい料理を考案し試食会を実施。現在は商品化に向けての活動や、ふるさとクラウドファンディングでの魅力発信、キャンパス近隣の団地内地域食堂の活性化にも活動を拡げています。
プルーカゼミナール 発表の様子
グリーンビジネスの学びと地域交流
ゼミナールの研究テーマ、環境に負担を掛けず経済活動を行う「グリーンビジネス」とは何かを深く学ぶため、授業外の活動として山梨県甲府市において田植え紐を使った「田植え体験」を行いました。地域のかたと交流しながら、実際に手作業で田植えを行うことで、社会問題を考えながら自然と向き合い、留学生の多いゼミナールの活動として日本の伝統文化も同時に体験でき、学びの幅が広がりました。
茂木ゼミナール 発表の様子
「餅」で始める国際協力と地方活性化
大寒波「ゾド」によるモンゴルの食糧危機を、モンゴルの気候ではカビない「餅」によって救済するプロジェクトに挑戦しています。夏休みにはモンゴルを訪れて餅つきを行い、今後の展開の礎を得ることができました。モンゴルと日本をつなげ、共生できる取り組みとして、ゲル集落における生活環境の改善、ひいては米輸出による日本農業や地方活性化をめざして活動を展開していきます。
[第3部] パネルディスカッション 論題:地方創生・拓殖人材で地域を活性化
パネラーには、深田智之 氏(福島県の旅館「くつろぎ宿」社長)・石井重成 氏(岩手県釜石市オープンシティ推進室長)・川名明夫 学長・徳永達己 国際学部教授 の4名が登壇し、大村美香 氏(朝日新聞社記者)のコーディネートにより、地方創生の課題について発表・討論が交わされました。
また、深田氏・石井氏からは、第2部でプレゼンテーションした学生3グループに対する講評もいただきました。
◇各パネラーのご紹介と討論内容は、朝日新聞デジタルの採録記事でご覧いただけます
パネルディスカッション・プレゼン学生への講評