八王子国際キャンパスで消防訓練を実施しました

掲載日:2019年10月09日

令和元年10月2日(水)の学生昼休み時間を利用して消防訓練を実施しました。この訓練は、毎年10月第一週の水曜日に工学部安全委員会が企画して行っているものです。参加人数は約80名で学生・教職員・守衛・学内業者が集まりました。昨年度は避難訓練を中心に行い、今年度は火災を想定した消火器・屋内消火栓を使用した初期消火訓練を行いました。

工学部安全委員会の香川委員長の挨拶で始まり、実技指導は八王子消防署浅川出張所から山岸所長他4名がお越しいただき指導して下さいました。山岸所長からは、消防署で対応する災害のなかで一番緊張するのが火災であること、火災は小さな原因が大きな火災に繋がることがあるので初期消火の重要性についてお話しがありました。また、木造建物だけでなく鉄筋建造物でも決して安全ではないとの「火災の恐さ」について説明がありました。私達1人1人が火災に対して普段から注意しなくてはいけないことを痛感させられました。

訓練は、最初に消防署員から具体的な消火器の扱い方とともに火災を発見したら最初に「火事だ」と大声で周囲に火災を知らせること、消火器を使用する前に自分の逃げ道を確保すること、自分の身長以上の火災には消火よりも避難を優先させることが大切ということを教わりました。消火器体験は、実際に火を起こす機械を使用し水消火器での消火を全員に体験してもらいました。順序は、「火事だ」と出来るだけ多くの人に伝わるように大きな声で発声し、消火器を持って消火場所へ行きピンを抜いて筒先を向けて噴射となりますが、火を消すことに集中して火に近づき過ぎる人が多く見受けられました。消防署員からもあまり近づき過ぎると却って危険との指摘を受けました。

続いて、仮設の屋内消火栓を使用して2人1組での放水訓練を行いました。1人が消火栓の非常ベルを押し「火災発生」と声を掛けてホースを取り出し、1人がノズルを持って放水場所まで走り「放水始め」の合図で消火栓側の1人がバルブを全開し放水が始まります。ノズルを持った人から「放水止め」の合図が出たら消火栓側でバルブを閉めます。これも初めて体験する人が多く、2人の息を合わせるのが大変ということを感じました。また、消火器と違い放水の勢いも強いので筒先をしっかり持つことが大切との指導もいただきました。

訓練後の質疑応答では積極的に質問も出され、「実際の火災時は屋内消火栓の非常ベルを押しても良いのか」等の基本的質問から「屋内消火栓は1人では出来ないか」という技術的な質問もあり、これについては山岸所長自ら1人で行う方法を実践してみせてくれました。

最後に山岸所長から総評として「大学でこのように多くの人に集まっていただき、消防への高い意識が感じられた」などの温かいお言葉を頂戴しました。

来年以降もこうした訓練をより多くの人達に体験してもらいたいと思い、学生・教職員他全員が防災・減災の意識を持つようにしていきたいと思います。

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香川委員長から開会挨拶

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実際に火を起こしての消火訓練

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「火事だ」と大声で知らせることから

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水消火器による消火訓練

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消防署員による屋内消火栓の取扱い説明

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バルブを開ける学生

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ノズルを持って走る学生

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放水指導を受ける学生

協力:八王子消防署浅川出張所、株式会社ミナカミ、株式会社サンワ