国際日本文化研究所 研究会が開催されました
掲載日:2019年12月17日
12月14日、文京キャンパスにおいて、国際日本文化研究所主催の研究会が開催されました。テーマは「第一次世界大戦と日本─100年後─」で、報告者は以下のとおりです。
(1) 池田嘉郎先生(東京大学)
「パリ講和会議・日本・ロシア」
(2) 山本秀也先生(産経新聞社)
「今日の日中関係における五四運動のリフレクション─排日を表象する中国民族主義の考察─」
(3) ポダルコ・ピョートル先生(青山学院大学)
「〈世話好きな継母の日本〉100年にわたる来日ロシア人の受容からみた日露交流の特徴」
20世紀から今日にいたる世界史を考える上で、第一次世界大戦は第二次大戦以上に重要な意味をもつのではないかという問題意識の下、各先生方が40分ずつの詳細な発表を行いました。いずれも第一次大戦期に生じた国際的変動が日本、ロシア、中国にどのような波動をもたらし、それが現代にどのようにつながっていくのかという大きな問題を考えさせるものです。知的な刺激に満ち、参加者は瞬時といえども気の抜けない快い緊張感を味わうことができました。
会場では当研究所のワシーリー・モロジャコフ教授がメリハリのきいた司会ぶりを発揮し、同じく研究所の澤田次郎所長、長谷部茂教授から多くのコメントと質問が寄せられ、予定した3時間が不足するほど、密度の高い研究会となりました。