『台湾を築いた明治の日本人』渡辺利夫(拓殖大学 学事顧問)著 | 大学 | ニュース一覧 | 拓殖大学

『台湾を築いた明治の日本人』渡辺利夫(拓殖大学 学事顧問)著

掲載日:2020年04月08日

台湾を築いた明治の日本人

なぜ日本人は台湾に心惹かれるのか

「蓬莱米」を開発した磯永吉。
東洋一のダムを築いた八田與一。
統治を進めた児玉源太郎、後藤新平...。

国家のため台湾住民のため
己の仕事を貫いたサムライたち!
明治のリーダーは私たちと何が違うのか
日本の台湾統治にエリート技師としての職分を存分に果たした八田與一と磯永吉
という二人の日本人の中に、私は明治の精神をのぞきみている。そして、第四代
台湾総督・児玉源太郎と、台湾近代化の基盤づくりのことごとくに総督府民政長官
として偉大なる貢献をなした後藤新平、この二人の思想と行動の中に、理性と
豪気をあわせもつ明治日本の指導者の原像を探っていきたい。(「はじめに」より)
アジアに造詣の深い開発経済学者が放つ群像劇!

主な内容

はじめに
第一章 「台湾農業の父」は磯永吉
 略
第二章 蓬莱米が起こした「緑の革命」
 略
第三章 台湾というフロンティアの夢
 略
第四章 困難に屈しない技術者たち
 略
第五章 なぜ嘉南大圳は成功したのか
 略
第六章 理性と豪気の児玉・後藤政治
◎後藤を長官に抜擢した児玉の直観力
◎「我が輩の方針は〝無方針〟である」
◎武装集団「土匪」をどうさばく
◎台湾に伝わる「保甲」
◎後藤思想の源流『国家衛生原理』
◎適者生存の理を究めよ
◎台湾銀行なくして開発はない
◎新渡戸稲造を動かした一言
◎後藤の行政手腕
最終章 英米は台湾統治をどうみたか
◎欧米の代表メディアが絶賛
◎中国は無法の島を手放しほっとしたのではないか
◎アヘン吸引者を減らす方法
◎我慢強く寛容な日本人
◎日本統治下の経済成長は「衝撃的」
◎台湾中等学校教科書『認識台湾』
おわりに――「韓国反日 台湾親日」由来は何か

出版社

産経新聞出版

発行日

2020年4月1日

著者

渡辺利夫(わたなべ・としお)

拓殖大学学事顧問、前総長、元学長。
1939年6月山梨県甲府市生まれ。慶應義塾大学卒業、経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て現職。
前外務省国際協力有識者会議議長。第17期日本学術会議会員。元アジア政経学会理事長。(公)オイスカ会長。外務大臣表彰。正論大賞。
著書に『成長のアジア 停滞のアジア』(吉野作造賞)、『開発経済学』(大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(アジア・太平洋賞大賞)、『神経症の時代』(開高健賞正賞)、『アジアを救った近代日本史講義――戦前のグローバリズムと拓殖大学』、『放哉と山頭火――死を生きる』、『士魂――福澤諭吉の真実』などがある。