新型コロナウイルス感染症拡大の影響による本学の学生支援について[6月8日更新]

掲載日:2020年06月08日

拓殖大学(学部・大学院・別科)
在学生・保護者の皆さんへ

学校法人拓殖大学 理事長 福田勝幸
拓殖大学 学長 川名明夫

新型コロナウイルス感染症により、多大な影響を受けておられる皆様に対しまして、心からお見舞い申し上げます。
本学は、この感染拡大の影響に伴い、前期授業の開始時期を変更し対面授業を避け遠隔授業を行っております。
学生の皆さんには、遠隔授業の実施等においてご不便をおかけしていることや、感染拡大を防ぐためにキャンパスへの立ち入りを制限せざるを得ないことで、学修・研究活動に不都合が生じておりますことは誠に心苦しい限りです。
この度、学生や保証人の皆様から大学に対して、遠隔授業による十分な教育が提供されないのではないかとのご不安や様々なお問い合わせ、ご意見を頂戴しておりますので、本学の基本的な考え方をご説明させていただきます。

【修学支援について】
1.「遠隔授業支援特別奨学金」
遠隔授業につきましては、既にお知らせしておりますように学生の皆さんの通信環境がそれぞれ異なり、受講に際して様々な影響が生じることが想定されたことから、全学生(休学者を除く)を対象に通信環境整備費等の補助として一律5万円の「遠隔授業支援特別奨学金」を給付することとし、現在その作業を進めております。

2.「新型コロナウイルス特別奨学金」
本学独自の奨学金としまして、新型コロナウイルス感染症の影響により経済的困窮をきたした学部日本人学生に対し、授業料等の支援を目的に「拓殖大学学習奨励金規程」に準拠し、認定された1,000名に「新型コロナウイルス等特別学習奨励金」として10万円を給付いたします。
また、外国人留学生に対し、学部生・別科生それぞれに「外国人留学生対象 新型コロナウイルス特別奨学金」及び大学院生には「大学院生対象 新型コロナウイルス特別奨学金」の給付を行います。
加えて、国においても、高等教育の修学支援新制度の弾力的運用のもと、新型コロナウイルス感染症の影響により家計が急変した学生に対する奨学金(給付型・貸与型)及び「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』等、複数の奨学金や給付金が設置されていますので、これらの制度を出来るだけ活用できるようフォローアップ体制を整えております。

【学費に関する考え方】
学費等納付金につきましては、基本的に授業料、施設設備費等で構成されています。「授業料」については、単に遠隔授業や対面授業などの一授業科目の履修を単位として積み上げているものではなく、継続的な教育研究環境の向上とともに、学位取得に必要な卒業・修了するまでの学修・研究活動に係る総合的な教育プログラムをより広く提供するための経費を平準化して学費を設定しております。また、「施設設備費」等は、単なる利用料としての経費でなく大学の教育研究環境の充実に向けて、キャンパスや設備の維持、管理等に充てており、例えば、在学されている学生さんが使用している本学の施設は卒業した先輩方が納付された施設設備費を積み立てて整備されております。
従いまして、一部施設利用を停止しているこの間も、本学は遠隔授業の実施に当たって、通信設備の大幅な経費の増額や学生の皆さんへの通信環境のサポート、教育教材の準備など、一日も早く対面授業の再開に向け、教職員一丸となりその準備をすすめているところです。
以上、これまでの本学の取組についてご説明申し上げました。

なお、この度の修学支援対応・措置につきましては、本学の卒業生で構成されております「拓殖大学学友会」ならびに「拓殖大学後援会」より学生の修学と生活支援のためそれぞれ多大なるご協力をいただいております。これらと合わせて本学では、限られた財源の中ではありますが、大学関係者一丸となり学生の授業の対応に全力で取り組んでおりますことをご理解くださいますようお願い申し上げます。

国難とも言われておりますこの度の新型コロナウイルスの感染は未だ終息の目途が立たず、第2波到来への警鐘が喚起されている昨今です。学生・留学生の皆さんには、この不安と困難の中で既に始まっている国際情勢や社会環境の変化に備え、今一度社会における自己存在の意義を見つめ直し、これからの人生に必要となる学問の修得を本学のキャンパスで教師と友人と共に学べる日が一日も早く訪れることを心より願っております。

以 上