遠隔授業の継続について

掲載日:2020年07月28日

学生の皆さんへ

遠隔授業の継続について

拓殖大学 学長 川名明夫

前期の授業もあと残すところ2週間になってきました。皆さんがこの新型コロナウイルス感染が拡大する困難な状況の中、初めて経験する遠隔による授業を毎日受講し、積極的に学修に取り組んできた事に敬意を表したいと思います。学生の皆さんは、キャンパスでの通常の学生生活を送ることが出来ず、学修や大学生活、就職活動など、さまざまな面で不安を抱きながらこの前期を過ごしたのではないかと思います。また、この期間に予定していたゼミ活動や海外での研修などの計画も中止とせざるを得ないこと、運動部の学生の皆さんをはじめ各クラブにおいても試合や大会がなくなり大学生活4年間のうちの貴重な期間を皆さんの期待通りに過ごすことが出来なかったことは大学としても心苦しい限りです。しかし、前期は事前申込みにて、キャンパスの図書館やPC自習室などの使用を可能といたしました。これは事情が許す限り後期も継続いたします。
さて、夏休みが終わると9月12日より後期授業が始まります。大学としては、多くの皆さんがキャンパスに登校し授業を受けたいという希望を持っていることは理解しています。その為、学生の皆さんが所謂3密(密閉、密集、密接)を避け講義を受け、ソーシャルディスタンスを保ちながらキャンパスライフを送ることが可能か検討してきました。しかし、現在の本学の教育環境、最近の都内における感染者数の増加、特に若者の感染者数が増加している現状等を考えると、9月より対面による授業を展開することは、学生の皆さんの安全を考えると困難であるとの結論に達しました。 しかし、前期に引き続き後期も遠隔授業をおこなうことで、多くの学生の皆さんがキャンパスに登校することなく一年を過ごすことになるのは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、皆さんの安全を守るためとはいえ大学にとっても本意ではありません。そのため、感染の状況を見ながらの判断となりますが、皆さんが登校し授業を受けることが出来る機会を設けたいと考えています。詳細については別途お知らせします。
新型コロナウイルスの収束にはかなりの時間がかかることと思われますが、この間はコロナウイルスと共存をしていかなくてはなりません。皆さんと協力し、コロナウイルスと共存していける新しい日常を作り上げ、この危機を乗り越えていきたいと思います。ご協力よろしくお願いいたします。

以上