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『モビリティーズのまなざし:ジョン・アーリの思想と実践』池上賢(政経学部准教授)共著

掲載日:2020年12月03日

モビリティーズのまなざし:ジョン・アーリの思想と実践

イギリスを代表する社会学者ジョン・アーリが現代社会の解明に挑んだ新たな分析概念の「モビリティーズ」。初学者にもわかりやすい形でモビリティーズ研究の事例を加えながら今後の発展を解説する。
目次 はじめに――グローバル化とモビリティーズ
【第I部 理論】
第1章 『存在と不在』と音響の価値創出――アクター・ネットワーク理論、リスク論、アフォーダンスとの邂逅
第2章 『モバイル・ライブズ』――首都圏の鉄道システムにおける技術と身体
第3章 物流スタディーズと『カーゴ・モビリティーズ』――「表象されない忘れられた空間」と「秩序づけられた無秩序」
 コラム1:ハビトゥスは単数か複数か――モビリティとの関連をめぐって
 コラム2:ハンナ・アーレントとモビリティーズ
【第II部 理論から実践へ】
第4章 時間のエッジにおけるグローバル・テレポイエーシス――メディアのモビリティーズで問題化される都市
第5章 パフォーマンスとしての〈まなざし〉、実践のなかの〈まなざし〉
第6章 マンガ・アニメに見る「自然」をめぐる論争――ドラえもんをContested Naturesの観点から考察する
 コラム3:夏の甲子園モビリティーズ
 コラム4:アクター・ネットワーク理論
【第III部 実践】
第7章 見知らぬ人同士の〈つながり〉の変容
第8章 象徴権力としてのスポーツとジェンダー――「体育会系」ハビトゥスに見られるスポーツの象徴支配
第9章 死別の悲嘆が開くネットワーク――グリーフケアと動く場のスピリチュアリティ第10章 グローバル化と戦争のディスクール――日本人女性ディアスポラの言説における時間-空間の再編成
コラム5:「人材モビリティ」の時代を迎えたメディア業界
コラム6:ショッパーとモビリティーズ
おわりに――生物から見るモビリティーズの未来

出版社

丸善出版

発行日

2020年12月2日

著者

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拓殖大学政経学部准教授
池上賢
2011年、立教大学大学院社会学研究科修了。博士号(社会学)。立教大学兼任講師、立教大学助教などを経て2020年4月より現職。専門分野は社会学、マンガ論、メディア・オーディエンス研究。著書に『”彼ら”がマンガを語るとき、――メディア経験とアイデンティティの社会学』(ハーベスト社)、『現代文化への社会学――90年代と「いま」を比較する』(共著/北樹出版)など。