【重要】2020年度の授業を終えるにあたり

掲載日:2021年02月01日

学生の皆さんへ

学長 川名 明夫

2020年度の授業を終えるにあたり

2020年度の授業を終えると共に最終のレポート等の課題提出を終え、多くの皆さんはホッとしている所ではないかと思います。

昨年の1月に日本で初めての新型コロナウイルス感染者の報告があって、早1年が経過しています。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大はとどまることを知らず、この18日には再び緊急事態宣言が発令される事態となり、この1年間はコロナ禍に翻弄されることとなりました。特に、学生の皆さんは、心待ちにしていたキャンパスでの友人と机を並べ学ぶ楽しさをこの1年味わうこともできず、コロナ禍の熾烈な環境の中で生活を送らなくてはならないなど大変な苦労をされたことと思います。この1年間よく頑張ってくれました。そして本当にお疲れさまでした。

振り返ってみると、前期の授業はすべてオンラインとなりました。後期の授業に関しては、参加は任意のもとで10月、11月に特別授業期間を設定し一部科目の対面授業を実施しましたが、ほとんどの授業はオンラインで行わざるを得ませんでした。この間、図書館、PC自習室などの開放、図書の郵送による貸し出しなど、学生の皆さんの要望をできるだけ取り入れてきましたが、皆さんがキャンパスに登校して学ぶ機会をほとんど作ることが出来なったことに関しては申し訳なく思っています。しかし、皆さんの協力により、大学内でのクラスターの発生もなくこれまでやってくることが出来ました。

さて、4月からは新年度の授業が始まります。来年度の授業の進め方に関しては12月末にお伝えしたように、いわゆる3密(密集、密接、密閉)を避け、皆さんの安全を第一に考えながら原則「対面」で実施します。しかし、3密を避けるため教室の収容人数を定員の半分以下としなくてはならず、一部の授業ではオンデマンド型の遠隔授業となります。現時点では、6割から7割の授業は対面で行えるものと考えています。ただし、新型コロナウイルスの感染状況次第では変更となることもありますので、今後の大学からのお知らせには十分注意してください。

4年生の皆さんはこの3月をもって本学を巣立ち、社会へ出ていく事になりますが、最後の1年をほとんどキャンパスに来ることなく終えてしまうこと、本当に申し訳なく思っています。是非体に気を付け、社会に出てからも活躍いただけるよう願っています。

この新型コロナウイルスと私たちとの戦いは、これからしばらくは続くものと思われます。ワクチンの接種も間もなく開始されると言われていますが、日本国民の多くが接種を受け、集団免疫が形成されるにはまだまだ時間がかかります。しかし、この1年、この新型ウイルスに関する知見も数多く集積され、感染を防ぐためにはどうしたらよいかという事はかなりクリアになってきました。学生の皆さん、マスクの着用、手洗い、うがい、そして複数の人数での会食を避けてください。私たちもこの1年のオンライン授業の経験から、オンライン授業の良さも問題点も十分経験してきました。現在大学ではキャンパス内のIT化を進めキャンパス内のすべての人が同時にインターネットにアクセス可能となるよう設備の拡充を図っています。このウイズコロナの時代の経験を生かし、新しいスタイルの教育、キャンパスライフを見つけ出し、ポストコロナの時代に向けた新しい大学を皆さんと一緒に作っていこうではありませんか。そのためには皆さんの協力が必要です。

これから迎える春休みの期間、一人一人が自覚をもって行動し新型コロナウイルスへの感染を防ぐよう、くれぐれも宜しくお願い致します。

以上