『日本の祭祀とその心を知るー日本文化事始』 福田惠子(国際学部教授) 黒住真 共著
掲載日:2022年01月07日
『日本の祭祀とその心を知るー日本文化事始』
日本文化は、古代・中世からの歴史をもちながら、近世(江戸期)に大体の形ができている。それが、近代(明治以後)から現代21世紀のわたしたちにもつながっている。本書は、日本における祭祀が成り立った世界観やその基礎を知り(第1~4章)、そこに含まれた人生や関係の内実をいくつかとらえ(第5~8章)、そこから生まれた明治維新以後の問題と向き合い、現代的な課題を考える(第9~11章)という流れがあるが、テーマ別に構成されており、関心のあるテーマから読み進めることもできる。また、本書をテキストとして用いる際の手がかりとして、章末に討論テーマとキーワードを数例挙げている。討論によって意識を高め、巻末の関連年表や参考文献、索引などを参考にさらに知識を増やしていただければ幸いである。
ー目次―
はじめに
第1章 カミさらに神とは
第2章 祭りと祀る
第3章 心と言葉
コラム「カミ」「マツリ」「ココロ」「テン」の意味を考える
第4章 習合と信ずる軌跡
第5章 天と地と人
第6章 道徳と人間
第7章 死とは何か、生とは何か
第8章 絆をめぐって
第9章 女性とジェンダー
第10章 人間の対立と宗教
第11章 和のかたちと日本
おわりに
関連年表/参考文献
あとがき
索引
以下のメディアで取り上げられています。
(1)ダ・ヴィンチ2022.2 KADOKAWA 「旬の本棚」
(2)東京新聞2022.3.19「新刊」
(3)週刊読書人2022.4.1書評「日本の精神文化を次世代へ」松田俊介
このほか以下の「版元ドットコム」では紹介記事と目次等が掲載されています。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/978-4-8315-1604-6
出版社
ぺりかん社
発行日
2021年12月20日
著者
福田惠子(ふくだ・けいこ)
拓殖大学国際学部教授。
東京外国語大学大学院博士前期課程修了。
日本文化・日本語学専攻。
拓殖大学留学生別科等を経て、現職。