故中曽根康弘元総長・元内閣総理大臣の蔵書1,334冊が本学八王子国際キャンパス図書館へ

掲載日:2022年03月10日

内閣総理大臣などを歴任し、2019年11月29日に逝去された故中曽根康弘拓殖大学12代総長・元内閣総理大臣の蔵書(図書・雑誌)1,334冊が本学八王子国際キャンパス図書館に寄贈され、令和4年3月2日(水)14時より、貴重な蔵書をご寄贈いただいた公益財団法人中曽根康弘世界平和研究所様に対して、感謝状の贈呈式を八王子国際キャンパスにて執り行った。

当日は、中曽根康弘世界平和研究所より殿地眞己様、浅子和則様が来校され、中曽根康弘先生が2001年に揮毫された扁額をご寄贈いただいた。小倉克彦常務理事により八王子図書館・中曽根康弘氏書籍コーナーをご案内し、その後管理研究棟に於いて、福田勝幸理事長よりご寄贈への御礼と共に感謝状の贈呈を行った。

中曽根康弘元総長と拓殖大学
1941年、東京帝国大学法学部政治学科を卒業し、内務省に入省。1947年、衆議院議員初当選。東大時代の恩師であり、第十代総長・矢部貞治の思いをつぐ意味もあり、拓殖大学総長に就任した(在職 1967年〜1971年)。1982年、内閣総理大臣を拝命。国鉄(現JR)、電電公社(現NTT)などの民営化を成し遂げ、サービスを大きく改善させた。大学教育には人一倍の情熱を持っており、当時の日本の大学教育のマンネリズムや、一部の教授や教授会の怠惰や事なかれ主義、没個性的な要領主義に喝を入れねばとの意気込みで、全学生を講堂に集め「総長講話」をよく行った。
また、拓殖大学を日本民族における唯一の「民族的国際大学」と表現し、そのアイデンティティと存在意義を改めて規定した。すなわち、拓殖大学は校歌にあるように「人種の色と地の境」を超えて文明の開拓、人類福祉の開拓に前進し、貢献する人材を養成する大学である、と。中曽根主導のもとで実現したのが、財界人を招いた特殊講座「産業と人間」であり、この講義は2018年に50周年を迎え、現在もなお続いている。

拓殖大学歴史ミュージアムより抜粋

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