濱口和久特任教授(防災教育研究センター長)が客員研究員の委嘱を受けました

掲載日:2023年04月12日

和歌山県広川町の池田尚弘教育長から防災教育研究センター長の濱口和久特任教授が「稲むらの火の館(濱口梧陵記念館・津波防災教育センター)」の第1号客員研究員の委嘱を受けました。委嘱式には崎山光一館長、西博義名誉館長も同席。その後、西岡利記町長とも懇談しました。今後は防災教育の取り組みについて、稲むらの火の館と防災教育研究センターとの間で連携を図っていく予定です。

稲むらの火の館

「稲むらの火」とは嘉永7(1854)年に起きた安政南海地震津波に際して、紀伊国有田郡広村(現・和歌山県広川町)で実際にあった話をもとに、地震後の津波への警戒と早期避難の重要性を説いた逸話です。その中で主人公として登場するのがヤマサ醤油7代目当主の濱口梧陵です。
東日本大震災後、津波からの復興や国民の津波防災への意識向上のために、平成23(2011)年6月、国会で「津波対策推進法」が制定され、安政南海地震津波が起きた旧暦の11月5日を「津波防災の日」と定められました。続く、平成27(2015)年3月、宮城県仙台市で国連第3回世界防災会議が開催され、日本政府から「津波防災の日」を「世界津波の日」とするように各国に働き掛けが行われ、同年12月22日の第70回国連総会本会議で、国連加盟国すべてが賛成し、「世界津波の日」が制定されました。濱口梧陵が村人の命を救った11月5日は「世界津波の日」として世界の人々に広く認められるようになっています。

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