朝日教育会議「住み続けられるまちづくりを(基調講演:石原良純氏)」を開催しました
掲載日:2023年10月27日
2023年10月14日(土)大手町プレイスカンファレンスセンターにおいて「朝日教育会議2023」を開催(朝日新聞社との共催)しました。
拓殖大学では「教育の力で未来を拓く」を目標とする朝日教育会議に、第1回より協賛しこれまで様々なテーマのもとフォーラムを実施しております。当日は大手町の会場に加えてオンラインからも参加可能なハイブリッド式の環境を整え、学校やご自宅にいながら多くの方が参加されました。
今回のテーマは「住み続けるまちづくりを」
第6回となる本年度は、「住み続けるまちづくりを~関東大震災から100年、暮らしや命を守るために今すぐできること~」をテーマに、石原良純氏による基調講演に続き、学生によるプレゼンテーション、第3部では石原氏、防災アナウンサー・奥村奈津美氏、濱口和久拓殖大学防災教育研究センター長を交えたパネルディスカッションが行われました。今なお多くの災害や課題が頻発している現代において、誰もが安心安全に暮らせる未来に必要なことは何か。防災や地域連携、SDGsの観点から議論を深めました。
第1部は石原 良純 氏による基調講演
第一部の石原良純氏による基調講演では「気象予報の技術は各段に上がったが、自然災害発生時は予報・伝達・避難があって人命が救われる。さらに住んでいる地域、建物構造、家族構成によって避難のタイミングや行動も変わってくる。 ニュースや天気予報から情報を受け取ったらまずは自助の意識をもって、防災に取り組んでほしい」とのお話がありました。
第2部では藍澤ゼミナールによるプレゼンテーション
国際学部 藍澤 淑雄 教授
第二部では拓殖大学国際学部藍澤ゼミナール生によるプレゼンテーション『地域における「豊かさとは何か」を考える』と題し、「八王子市館ヶ丘団地暮らし向上プロジェクト」やマレーシアでの「ごみに対する意識向上プロジェクト」の2つのフィールドワークを通じて得られた「若い世代を巻き込む大切さ」や「住民一人ひとりの経験と力がまちの核となる」ことが伝えられました。
ヒシグスレン ウーガンザヤさん
田中 颯馬 さん
中本 惠梨 さん
松村 杏美 さん
第3部は石原 良純 氏、奥村 奈津美 氏、濱口 和久 拓殖大学防災教育研究センター長によるパネルディスカッション
第三部では石原氏及び防災アナウンサー・環境省森里川海プロジェクトアンバサダーの奥村奈津美氏、濱口和久拓殖大学防災教育研究センター長の他、コーディネータとして朝日新聞論説委員の黒沢大陸氏を迎えてパネルディスカッション「自助無くして公助無し」という観点から防災の基本や災害の専門的知見から新しい防災のカタチが議論されました。
議論の中では、濱口防災教育研究センター長より「地震発生時の状況を把握して、どのように第一歩を踏み出すかが大切であり、普段から想像しておくことが重要。」、石原氏からは「災害時は日常100%の暮らしは不可能なので、何を差し引いて極限状態まで行かずに避難生活を乗り切るのか、イメージトレーニングや訓練をしてみると良い。」との意見がありました。さらに「自分の身を守れた後、次は身内の安否が気になる。家族をどう守るか。」という問いに対して、奥村氏より「東日本大震災で被災された方から、家族を探す際にいくら説明しても伝わらなかったというお声もあったので、スマホが使えなくなることを想定し、現像した家族写真の裏に各自の電話番号、学校や職場の連絡先などを書き込んだSOSカードを作ることおすすめしている。」との提案があり、続けて「防災は未来へのプレゼントであり、大切な人を守りたいという愛の溢れる行動と思って取り組んでほしい。」と呼びかけられた。
この様子は朝日新聞の紙面・デジタルの採録記事(11月10日付紙面)にて掲出。
今後、ダイジェスト動画を公式サイトにて配信予定です。
開催概要
日 時:10月14日(土)14:00~17:00
テーマ:住み続けるまちづくりを~関東大震災から100年、暮らしや命を守るために今すぐできること~
内 容:第1部 基調講演
石原 良純 氏(俳優/気象予報士)
第2部 学生によるプレゼンテーション(20分)
拓殖大学国際学部 藍澤ゼミナール
①八王子市館ヶ丘団地暮らし向上プロジェクトについて
②マレーシア・ロウクライ村(住民の環境意識向上)プロジェクトについて
第3部 パネルディスカッション「自助無くして公助無し」
パネリスト ・石原 良純 氏 (俳優/気象予報士)
・奥村 奈津美 氏 (環境省アンバサダー/防災アナウンサー)
・濱口 和久 氏 (拓殖大学防災教育研究センター長)
コーディネーター
・黒沢 大陸 氏 (朝日新聞記者論説委員)