『日本とベルギー―交流の歴史と文化―』井内千紗(商学部准教授)共著 | 大学 | ニュース一覧 | 拓殖大学

『日本とベルギー―交流の歴史と文化―』井内千紗(商学部准教授)共著

掲載日:2024年01月16日

日本とベルギー―交流の歴史と文化―

日本とベルギーには、1866年に修好通商航海条約を締結して以来、150年以上にわたる交流の歴史があります。本書では<距離的には遠く隔たった両国の間には、どのような交流があったのか>、そしてそれが<双方にどのような影響を与え、変化を生み出したのか>、両国の交流の歴史における諸現象を、法律や言語、メディアなどの多視点からひもとくとともに、交流の文化的実践の様々な様態を検証します。

<目次>
第1部 交流の歴史
 第1章 1866年の日白修好通商航海条約に関する歴史社会言語学的考察 (石部尚登)
 第2章 ベルギーで学んだ最初の日本人は誰か? ─いつ、何処で、何を─ (武居一正)
 第3章 ベルギー大使の記録にみる関東大震災─時代と現地の状況をふまえた再読の試み─ (山口博史)
 第4章 ドクロリー・メソッドにおける「自己」─昭和初期の富士小学校に与えたインパクトの思想史的内実─ (渡邉優子)
 第5章 「日白修好150周年」はどのように語られたか─メディア談話の分析をつうじて─ (中條健志)

【コラム】Belgique, le Cœur d'Europe (北原和夫)
【コラム】ベルギー・日本間の50年にわたる文化交流─アーツフランダース・ジャパン(旧フランダースセンター)の場合─ (ベルナルド・カトリッセ/鈴木義孝 訳)

第2部 交流と文化
 第6章 アメリー・ノトンと日本 (岩本和子)
 第7章 日本におけるベルギー・オランダ語文学の受容と翻訳出版の実態 (井内千紗)
 第8章 1960年代日本のグラフィック・デザインにおけるルネ・マグリットの受容 (利根川由奈)
 第9章 フランソワ=ジョゼフ・フェティスの著述における日本音楽 (大迫知佳子)

【コラム】ベルギーBDとはなにか? (猪俣紀子) 250

第3部 交流の「場」
日本とベルギーの交流の歴史とこれから 第3回「ベルギー学」国際シンポジウム パネルディスカッションより (奈良岡聰智、ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク、上西秀明、岩本和子・司会)

日白交流関連年表

出版社

松籟社

発行日

2023年12月15日

著者

井内 千紗(いのうち ちさ)
拓殖大学商学部准教授。
大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。(独)国立文化財機構東京文化財研究所アソシエイト・フェロー、国際短期大学専任講師などを経て2020年から現職。
著書に『「ベルギー」とは何か─アイデンティティの多層性─』(共著、松籟社)、『現代ベルギー政治─連邦化後の20年─』(共著、ミネルヴァ書房)、訳書にアンネリース・ヴェルベーケ(著)『ネムレ!』(松籟社)などがある。