テレビ東京報道局キャスター大江麻理子氏による講演がありました
掲載日:2025年06月18日
令和7年5月21日(水)に実施した講座科目『講座「拓く力」(世界の中の日本)』(文京キャンパス開講)において、テレビ東京報道局キャスター大江麻理子氏を客員教授に迎え、「何を伝えてきたか」をテーマにご講演いただき、約300名の学生が受講しました。
本講座は、政治や経済、文化や科学など人類文明のあらゆる分野で急速に進展しているグローバリゼーションの動向や、世界の中で日本が置かれている現在の状況などを、各界の第一線で活躍している講師によるオムニバス授業を通じて多角的・多面的に学ぶことで、混迷の時代を見通し、新時代を切り開く眼を養うことを目的とする授業科目です。
講演では、学生時代の海外留学の際に知った国内外で報道内容に大きな違いがあったこことに衝撃を受けた経験から、報道分野への進路を決め、テレビ東京入社後のキャリアについてはもとより、「世界の中で日本はどうみられているか」ということについて、実際の取材で現場だからこそ体感した現実とそこで得た学びを受講学生にわかりやすく丁寧に語ってくださいました。
大江氏がヨルダンのザータリ難民キャンプを取材した際には、過酷な現場にもかかわらず、現地の方の暖かな人間性に触れると同時に、自分が現場で感じたことをどのように周りに伝えることが出来るかを考える貴重な機会となったこと、多くの取材を通じて日本人は評価が高く世界各地から歓迎されており、これまで中東や各地で活躍されていた日本人、先人たちのおかげで安心安全にその国で過ごせるのだと分かったことなど、貴重なお話しがありました。
また、現在アメリカと中国の関係に緊張感が高まっているが、日本に何ができるのか、世界中が貿易協定を結ぼうとしている今、TPPへの参加は日本が国際社会においてリーダーシップを発揮する重要な役割となっており、日本は政治的、経済的にも重要なポジションになりうる国と考えていること、良い印象を持たれている日本だからこそ何ができるのか、日本は色々な国と仲良くできていて、各国の橋渡しをする、話しを聞くといった解決方法を一緒に考える大切さを知ってほしい、と学生に向けてメッセージを頂きました。
今年3月まで担当されていたニュース番組WBS(ワールドビジネスサテライト)のメインキャスターとしてのご経験から、経済活動は自分の思いをお金で表現できる、投資できるなどの視点で見ることの提案や楽な言葉に頼らず自分の言葉で伝えられるようバリエーションは増やしておく必要性など、就職活動にも活かされる内容もあり、聴講した学生からは「大江さん自身が様々な経験から得た気づきを私たちにアドバイスとしてわかりやすく話してくださった。」、「"やばい"などの便利で楽な日本語に頼らず相手に伝えることをきちんと意識するようにしたい。」といった感想が寄せられました。
- 学務課(文京キャンパス)
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