『ある語り部の最後の日々』 小野沢 純(元国際学部教授)訳

掲載日:2026年02月24日

作者であるアンワル・リドワン氏は、マレーシア文学界を代表する作家で、詩や小説など幅広い分野で活躍し、同国の国民栄誉作家にも選ばれています。
本作はマレーシアの農村を舞台に、語り部であるパッ・ハッサンの人生の終盤を描いた物語です。自然や人々の暮らし、語りの伝統が丁寧に描かれ、時代の移り変わりとともに語り部の役割が静かに幕を閉じていきます。
家族との別れや村人との交流を通じて、語りの力や人の温かさが心に残る作品です。 
本書には、マレーシアに固有の語りの文化が色濃く息づいています。
翻訳にあたっては、マレー語のリズムや音、物語の雰囲気を可能な限り丁寧に再現するよう努めました。

目 次
著者から読者へのメッセージ
ある語り部の最後の日々
訳者あとがき
著者略歴・訳者略歴

出版社

公益財団法人 大同生命国際文化基金

発行日

2025年11月6日

著者

小野沢 純 (オノザワ ジュン)
元国際学部教授
1965年東京外国語大学卒業、ジェトロ(日本貿易振興会)に入り、1966年から1967年マラヤ大学マレー研究学科(聴講生)に学び、クアラルンプール事務所、ジャカルタセンターに駐在した後、1984年6月から東京外国語大学、2002年4月から拓殖大学で教鞭をとり、2012年6月から3年間ADTECマラッカ校のアドバイザーを務める。訳書にシャーノン・アハマッド「いばらの道」(1980年訳)、アンワル・リドワン「黄金諸島物語」(2012年訳)、サイド・フシン・アリ編著「マレーシアから多民族社会の構造」(1994年吉田巧との共訳)などがある。