比叡山にて日帰り研修を行いました
掲載日:2024年08月09日
8月7日(水)、桂太郎塾の日帰り研修が京都府京都市と滋賀県大津市に跨る天台宗総本山・比叡山の寺院にて行われました。
今回の研修は、塾長である森本敏顧問の「日本の宗教・文化を学ぶと同時に座禅と仏教の入り口だけでも塾生に触れさせたい」との思いから実現したものです。
塾生一行は早朝、新幹線に乗って京都へ。そこから、目前に琵琶湖が広がる比叡山坂本に向かい、今から約300年前の享保初年から続く「鶴㐂そば」にて昼食を取った後、比叡山延暦寺を開いた最澄の生誕地に建つ生源寺に移動。宮本祖豊十二年籠山比丘様から指導を受けた後、座禅を組みました。
続いて、戦後初めての「十二年籠山行」満行者である堀澤祖門探題大僧正様から「なぜ私たち人間は争い合うのか」をテーマとする法話がありました。堀澤大僧正様は「人間は誰しも自分を愛する。しかし、それが行き過ぎると自己中心主義的な世の中になる。自分のためだけではく他人のために尽くすという『利他心』を持たなければならない。これは慈悲の極みである」と指摘。未だ続くロシア・ウクライナ戦争を例に挙げ、「自国のためではなく他国のためという発想が必要である。二元相対の価値観では平和は訪れない。私たちは『利他心』を養うべき」と語りました。
塾生たちは終始、緊張した様子でしたが、非常に有意義な研修となりました。堀澤大僧正様、宮本祖豊様、インド出身のサンガラトナ・法天・マナケ様、神峯山寺僧侶の八木覚林様始め今回の研修実施にご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
法話を聞く塾生たち
堀澤大僧正様
問い合わせ
- 研究支援課(文京キャンパス)
- TEL 03-3947-7595