外国語学部 概要

外国語学部
人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的

言語の仕組みや働きについての専門的知識を持ち、単に読み・書き・話し・聞くことができるだけでなく、言語に関わる幅広い分野において、知的コミュニケーションができる当該言語運用能力を修得させ、優れた語学の力と国際感覚を持ち、自国の言語、文化、社会をしっかり理解した上で、他国の文化を尊重し、相互理解に導く力を持った人を育てる。

(1)英米語学科
世界で広く用いられている英語の高い運用力とコミュニケーション能力を修得し、豊かな教養と異文化理解をもって国の内外で活躍できる人材を育成する。

(2)中国語学科
世界で広く用いられている中国語の高い運用力とコミュニケーション能力を修得し、豊かな教養と異文化理解をもって国の内外で活躍できる人材を育成する。

(3)スペイン語学科
世界で広く用いられているスペイン語の高い運用力とコミュニケーション能力を修得 し、豊かな教養と異文化理解をもって国の内外で活躍できる人材を育成する。

(4)国際日本語学科
日本語についての知見をもとにした言語を通しての相互理解と発信する力、日本文化への洞察をもとにした社会的人間関係を構築し、発展させる力、そして、問題を発見し、思考するとともにコミュニケーションを通して解決する力を身につける。
日本の言語、文化、社会への深い理解のうえに、優れた発信型の語学力と異文化コミュニケーション能力を有し、また、グローバルな視野と教養、実践力を身につけた、国内外の幅広い分野で活躍できる人材を育てる。

外国語学部
学士課程教育に関する三つの基本方針

卒業認定・学位授与の方針[ディプロマ・ポリシー]

外国語学部は、言語についてその仕組みや機能を明快に説明できる専門的能力を修得させ、単に読み・書き・話し・聞くことができるだけでなく、言語学・文学・歴史・芸術などの専門分野において、知的コミュニケーションができる当該言語運用能力を修得させ、優れた語学の力と国際感覚を持ち、自国の言語、文化、社会をしっかり理解した上で、他国の文化を尊重し、相互理解に導く力を持った人を育てるよう、十分な教育・研究指導を行い、各学科が示す到達目標に達した学生に当該学科の学士の学位を授与する。

英米語学科

英米語学科は、実践的で正確な英語力とコミュニケーション能力を持ち、世界的視野から自国と異なる文化を理解し、受け入れ、コミュニケーションを行いながら、世界の人々の交流に着実に貢献できる人となるよう、十分な教育・研究指導を行い、以下のような到達目標に達した学生に対して学士(英米語)の学位を授与する。

ア.英語に関する専門的知識を修得し、その知識を応用して正確なコミュニケーションを行う、あるいはその知識を英語教育などの活動に活かす能力を身につける。

イ.社会生活での幅広い話題について自由に話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できる言語運用能力と論理力、知識を修得する。

ウ.第二外国語について、聴く・話す・読む・書くことができる言語運用能力と知識を修得する。

エ.修得した言語運用能力と、教養教育で培われた知識を活かし、異文化を理解、尊重し、世界の人々と協働して諸問題を解決しようとする姿勢を持つ。

オ.自ら目標を設定し、その目標を達成する過程の中で、自律的に学ぶ力を養う。

英米語学科は、通訳・翻訳や児童英語教育の素養を持った学生を育て、高い英語力を駆使して文化交流、観光案内、ボランティアならびにビジネスにおけるさまざまな分野で活躍できる卒業生を送り出し、日本人全般の英語運用能力の向上と日本の国際化に貢献する。

中国語学科

中国語学科は、実践的で正確な中国語力とコミュニケーション能力を持ち、世界的視野から自国と異なる文化を理解し、受け入れ、コミュニケーションを行いながら、世界の人々の交流に着実に貢献できる学生に学士(中国語)の学位を授与する。到達目標は以下のとおりである。

ア.中国語に関する専門的知識を修得し、その知識を応用して正確なコミュニケーションを行う、あるいはその知識を中国語教育などの活動に活かす能力を身につける。

イ.中国語力に関しては、社会生活での幅広い話題について自由に話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できる言語運用能力と論理力、知識を修得する。

ウ.第二外国語について、聴く・話す・読む・書くことができる言語運用能力と知識を修得する。

エ.修得した言語運用能力と、教養教育で培われた知識を活かし、異文化を理解、尊重し、世界の人々と協働して諸問題を解決しようとする姿勢を持つ。

オ.自ら目標を設定し、その目標を達成する過程の中で、自律的に学ぶ力を養う。

中国語学科は、通訳・翻訳の素養を持った学生を育て、高い中国語能力を駆使して文化交流、観光案内、ボランティアならびにビジネスにおけるさまざまな分野で活躍できる卒業生を送り出し、日本と中国語圏との良好な関係の構築と維持、ならびに日本の国際化に貢献する。

スペイン語学科

スペイン語学科は、実践的で正確なスペイン語力とコミュニケーション能力を持ち、世界的視野から自国と異なる文化を理解し、受け入れ、コミュニケーションを行いながら、世界の人々の交流に着実に貢献できる学生に学士(スペイン語)の学位を授与する。到達目標は以下のとおりである。

ア.スペイン語に関する専門的知識を修得し、その知識を応用して正確なコミュニケーションを行う、あるいはその知識をスペイン語教育などの活動に活かす能力を身につける。

イ.スペイン語力に関しては、社会生活での幅広い話題について自由に話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できる言語運用能力と論理力、知識を修得する。

ウ.第二外国語について、聴く・話す・読む・書くことができる言語運用能力と知識を修得する。

エ.修得した言語運用能力と、教養教育で培われた知識を活かし、異文化を理解、尊重し、世界の人々と協働して諸問題を解決しようとする姿勢を持つ。

オ.自ら目標を設定し、その目標を達成する過程の中で、自律的に学ぶ力を養う。

スペイン語学科は、通訳・翻訳の素養を持った学生を育て、高いスペイン語能力を駆使して文化交流、観光案内、ボランティアならびにビジネスにおけるさまざまな分野で活躍できる卒業生を送り出し、日本とスペイン語圏との良好な関係の構築と維持、ならびに日本の国際化に貢献する。

国際日本語学科

国際日本語学科は、優れた言語運用の力と国際感覚とを持ち、自国の言語、文化、社会をしっかり理解したうえで、他の文化を尊重し、相互理解に導く力を持った人となるよう、十分な教育・研究指導を行い、以下のような到達目標に達した者に対して学士(日本語)の学位を授与する。

ア.日本語の仕組みや働きについての専門的知識を修得し、その知識を活かして優れた日本語コミュニケーションを行う、あるいは、その知識を日本語教育などの活動に活かす能力を身につける。

イ.日本語及び選択した日本語以外の言語について、言語的に正しく使用できるというだけでなく、幅広い分野において知的コミュニケーションができる言語運用能力と知識・教養を修得する。

ウ.自身の言語文化をよく理解したうえで、異文化にも親しみ、尊重する柔軟な姿勢をもって、国際社会で活躍できる能力を身につける。

エ.修得した言語運用能力と知識を活かして、世界の人々と協働する態度と創造的、自律的に学ぶ力を基に、自己成長を続けていく能力を身につける。

国際日本語学科の教育課程を修め、上記の到達目標に十分達したと認められた学位取得者は、言語・文化の研究者、またその教育者として、あるいは、言語を運用し相互理解や便宜供与に係る公私にわたる様々な職業や活動の分野で、優れた能力を発揮することができる。そして、国際社会における日本語ならびに日本文化のさらなる地位向上に寄与することにより、わが国の世界に対する貢献の度合いを一層高める。

教育課程編成・実施の方針[カリキュラム・ポリシー]

外国語学部は、「卒業認定・学位授与の方針」を踏まえ、言語運用能力とコミュニケーション能力に加えて文化や社会に関する幅広い知識と教養の修得や自律的学修能力の養成に必要とする教育課程を編成し、実施する。

(1)英米語学科

英米語学科では、高度な英語の運用能力を修得するための科目と、自ら進んで異文化交流に従事する能力を持った学生を養成する教育課程を編成し、実施する。

ア.教育課程を編成するにあたっての目的と具体的な方針

教育課程の編成にあたっては「卒業認定・学位授与の方針」に謳う人材育成のために、以下の4点を重視する。科目の配置においては、基礎から応用に向かう順次性、科目の目標・方法の系統性にも配慮する。

(ア)英語に関する専門的知識を修得し、その知識を応用して正確なコミュニケーションを行う、あるいはその知識を英語教育などの活動に活かす能力を身につける。

  • 英語の必修科目は少人数で実施する。
  • 特にネイティブ教員が指導する英語による双方向型の必修科目は1クラス15人程度で開講する。
  • スピーチ、プレゼンテーション、ディベートなど、実践的コミュニケーション能力を高めることを目的とするアクティブ・ラーニングを積極的に導入した科目を設置する。

(イ)社会生活での幅広い話題について自由に話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できる言語運用能力と論理力、知識を修得する。

  • 英語、コミュニケーション及び英語教育に関連する多彩な学問分野の知識を深めるゼミナールを2年間開講する。
  • 教養教育科目やキャリア支援科目、情報リテラシー科目を設置する。
  • 初年次教育として、日本語による様々な表現技法の訓練をする科目や本学の歴史、職業や防災に関連する基本的知識を修得する科目を設置する。

(ウ)第二外国語について、聴く・話す・読む・書くことができる言語運用能力と知識を修得する。

  • 英語以外の第二外国語科目を2年間にわたる必修科目として開講する。
  • 第二外国語の修得にさらに力を入れる学生のために副専攻制度を設置する。

(エ)異文化を理解、尊重し、世界の人々と協働して諸問題を解決しようとする姿勢を持つ。さらに、自ら目標を設定し、その目標を達成する過程の中で、自律的に学ぶ力を養う。

  • 英語圏諸国への短期・長期研修プログラムを実施する。
  • 必修科目の能力別クラス編成やTOEICに基づいた進級要件など、自律的学修能力を高めるプログラムを導入する。
  • 初年次の必修授業と、3・4年次のゼミナールにおいて、主体的な問題発見・解決能力を向上させる授業を積極的に採用する。

イ.学修成果の評価

学修成果の評価については、予め、学生に各授業科目の到達目標、授業計画、予習・復習及び成績評価の方法等を明示したうえで、卒業認定・学位授与方針に沿った学修過程を重視しつつ、成績評価基準に基づき厳格に行う。

(2)中国語学科

中国語学科は、中国語に関する堅実な基礎知識と高度な運用能力を目指すための専門科目群ならびに自ら進んで異文化交流に従事する能力を持った学生を養成する教育課程を編成し、実施する。また、コミュニケーション中国語と、ビジネス中国語という特殊化した科目群も設置する。そして、中国・中国語圏地域に関する各面の知識を学ぶため、言語関連では広東語、台湾語と中国語研究を、文化関連では、中国の歴史、社会事情、経済、文学、観光などに関する課程を編成し実施する。

ア.教育課程を編成するにあたっての目的と具体的な方針

教育課程の編成にあたっては「卒業認定・学位授与の方針」に謳う人材育成のために、以下の4点を重視する。科目の配当においては、基礎から応用に向かう順次性、科目の目標・方法の系統性にも配慮する。

(ア)実践的で正確な中国語の運用能力とコミュニケーションの能力の向上

  • 中国語の必修科目は少人数で実施する。初習外国語として学修を開始する学生を対象に、1年次に専門科目必修科目として、中国語の四技能をバランスよく学ぶ総合中国語の課程を編成する。また2年次以降の専門科目必修科目ではそれぞれ「読む」「書く」「聴く」「話す」に重点を置く科目群を編成する。
  • 中国語母語話者の学生や中学校・高校時代から中国語を学修し、比較的高い中国語能力を有する学生を対象に、Sクラス(既習者クラス)を設ける。
  • ネイティブ教員が指導する中国語による双方向型の必修科目は1クラス15人程度で開講する。
  • スピーチ、プレゼンテーション、ディベートなど、実践的コミュニケーション能力を高めることを目的とするアクティブ・ラーニングを積極的に導入した科目を設置する。

(イ)中国語圏の文化や社会に関する幅広い知識と教養の修得と、社会人としての汎用技能の向上

  • 日中間の人的、物的な交流が様々な分野においてますます拡大、緊密化していることを踏まえ、「コミュニケーション中国語」と「ビジネス中国語」の二つのコースを設置する。
  • 中国語だけでなく、中国・中国語圏の文化などにも幅広い知識を持たせ、また、学生の多様な興味や関心を満たすために、応用中国語を中心とした科目群(コース科目)、中国語学と文学を中心とした科目群、中国社会と文化に関連する事柄を中心とした科目群の三ブロックに分けて、基礎から応用の科目を設置する。
  • 中国語、コミュニケーション及び中国語圏文化に関する多彩な学問分野の知識を深めるためゼミナールを2年間開講する。
  • 教養教育科目やキャリア支援科目、情報リテラシー科目を設置する。

(ウ)留学などの異文化体験を通じた、広い視野で多面的に物事を考え、協働することのできる人材の育成

  • 中国語圏諸国への短期・長期研修プログラムを実施する。
  • 中国語以外の第二外国語科目を2年間にわたる必修科目として開講する。
  • 第二外国語の修得にさらに力を入れる学生のために副専攻制度を設置する。

(エ)自律的学修能力の育成

  • 必修科目の能力別クラス編成やコース制による履修モデルの提示など、自律的学修能力を高めるカリキュラムを編成する。
  • 初年次の必修授業と、3・4年次のゼミナールにおいて、大学生としてふさわしい主体的・能動的な学修スタイルを修得させる。
  • 初年次教育では、日本語による様々な表現法の訓練をする科目や本学の歴史、職業や防災に関連する基本的知識を修得させる科目を設置する。

イ.学修成果の評価
学修成果の評価については、予め、学生に各授業科目の到達目標、授業計画、予習・復習及び成績評価の方法等を明示したうえで、卒業認定・学位授与方針に沿った学修過程を重視しつつ、成績評価基準に基づき厳格に行う。

(3)スペイン語学科

スペイン語学科は、言語並びに個別言語(スペイン語)の専門家を養成することを目指す。

スペイン語を研究対象として見る眼を持ち、スペイン語を研究する方法を身に付け、知的活動に母語とスペイン語の運用力を活かし、母語文化圏とスペイン語文化圏の特性を理解し、相互理解と協調協働を可能とする力を持った青年を育てることを念頭に教育課程を編成する。

このため、ヒューマン・コミュニケーションを重視した学修環境(人間関係)構築のため、オリエンテーション・キャンプを実施、ワールドカフェ方式討論会を組み入れたガイダンスや1年次生に上級生が文法の基礎ドリルを教えることによって上級生も共に知識の向上と定着を図る相互学習システムなど、効果的な教育方法を取り入れた教育課程を編成し、実施する。

ア.教育課程を編成するにあたっての目的と具体的な方針

(ア)実践的で正確なスペイン語の運用能力とコミュニケーションの能力の向上

専門科目は、大きく必修科目、選択科目Ⅰ及び選択科目Ⅱの三つの構成とする。各学年に配当する必修科目(初級・中級・上級)は、文法、会話、作文、講読などの言語運用と、言語や文化を学問として扱うための基礎から応用を構築するための科目群を編成する。

1年次から2年次にかけての初級・中級科目では、スペイン語の基礎文法や語彙など運用力の基本材料を効率よく提示・概観するとともに、スペイン語音声の自然なリズムとイントネーションの指導を通して実践的な表現力を養う。

これらの初級・中級科目は同時に、上級科目の入門を兼ねており、1年次科目においては動詞の活用を暗記、単語や熟語の学修といった知的単純作業と並行して、日本語やその他の言語との対照研究や、自分達で文法のルールを見つけ出して言葉で説明する練習にも取り組む。
3年次以降の上級科目は初級・中級科目と連携して、知的に高度な内容の議論や論述ができる力を養う授業科目を、講読・作文のほか、4年次配当の総合表現演習で編成する。

選択科目Ⅰは基本的なスペイン語・スペイン語圏文化に関する知識を、また選択科目Ⅱはコースに対応したやや高度な学術的知識を身に付けられるように科目を設定する。

(イ)スペイン語圏の文化や社会に関する幅広い知識と教養の修得と、社会人としての汎用技能の向上

スペイン語学科は、学生を系統的・効率的履修に誘導するため、「スペイン語コミュニケーションコース」と「スペイン語圏文化コース」の2コースを設定する。
これは2年次にいずれかを選択して以後の履修科目を決定するもので、スペイン語コミュニケーションコースは、スペイン語の運用とスペイン語学とに興味のある学生や、語学教師、言語研究者を目指す学生向けのコースとして設定する。音声学・音韻論、形態論、統語論、意味論、対照研究などスペイン語を学問の対象として研究する態度を涵養するとともに、読む、書く、話す、聞くというスペイン語の四技能をバランスよく学修できるように科目を配当する。

スペイン語圏文化コースは、スペイン語を使う人々の文化的背景を総合的に学ぶコースで、異文化理解やスペイン語圏の社会事情などに興味のある学生向けに科目を配当する。地域研究や文学・歴史の研究を主体に、情報の受信発信のためのスキルを学び、並行してスペイン語の運用力にも磨きをかける教育課程を編成する。
3年次と4年次のゼミナールは、一貫履修を原則とし、ここの指導教員が提示するテーマに沿って、文字や音声による情報の取得、作文の技術、効果的な情報発信の仕方、翻訳法、文学作品の研究、スペイン語圏の文化などを専門科目と連携しつつ修得する。

幅広い教養の修得と社会人としての汎用技能の向上に必要とする教養教育科目やキャリア支援科目、情報リテラシー科目を設置する。

(ウ)留学などの異文化体験を通じた、広い視野で多面的に物事を考え、協働することのできる人材の育成

スペインへの短期研修ならびにスペインとメキシコへの長期研修などの留学制度を設け、多くの学生が言語文化に直接触れる学修と実践の機会を活かすことができるように指導と支援を行う。

スペイン語以外の第二外国語科目を2年間にわたる必修科目として開講する。さらに、第二外国語の修得にさらに力を入れる学生のために副専攻制度を設置する。

(エ)自律的学修能力の育成

必修科目の能力別クラス編成やコース制による履修モデルの提示など、自律的学修能力を高めるカリキュラムを編成する。また、初年次の必修授業と、3・4年次のゼミナールにおいて、大学生としてふさわしい主体的・能動的な学修スタイルを修得させる。

初年次教育では、日本語による様々な表現法の訓練をする科目や本学の歴史、職業や防災に関連する基本的知識を修得させる科目を設置する。

イ.学修成果の評価

学修成果の評価については、予め、学生に各授業科目の到達目標、授業計画、予習・復習及び成績評価の方法等を明示したうえで、卒業認定・学位授与方針に沿った学修過程を重視しつつ、成績評価基準に基づき厳格に行う。

(4)国際日本語学科

国際日本語学科は、以下のような考えに基づき教育課程を編成し、実施する。

①教育課程の編成にあたっての重点目標と科目の位置づけについて

教育課程の編成にあたっては「卒業認定・学位授与の方針」に謳う人材育成のために、以下の4点を重視する。科目の配置においては、基礎から応用に向かう順次性、科目の目標・方法の系統性にも配慮する。

ア.自律的学修能力の育成

1年次前期の「初年次教育ゼミナール」において、大学生らしい主体的・能動的な学修スタイルを理解し、実践できるように指導する。また、選択日本語Ⅱの科目群や「3年・4年ゼミナール」には、自ら課題を設定し、解決を模索する能動的学修の機会が多く、これらを通じて自律的学修能力を高める。「卒業論文」は自律的学修の集大成となる。

イ.グローバル思考の育成

1・2年次のうちに日本語・日本文化科目群の各科目により日本の文化・社会についての知見を深めるのと同時に1年次から3年次にかけて国際関係科目群を履修することで、日本および外国籍の学生にあっては学習者の母国・地域等と他の国々とを対比しつつ国際社会及び異文化について学修する。
また、日本人学生と外国人留学生がともに学ぶ学修環境の中で相互に異文化経験を積み、異文化への共感性を高められるようにする。そのうえで、自身の国際交流・異文化体験と学科科目の学修を関連づけて考えられるようにするために、海外研修・留学プログラムへの積極的な参加を促す。

ウ.有用かつ知的なコミュニケーション能力の育成

選択日本語Ⅰ・Ⅱの科目群の各科目で、日本語文法、文章表現法の理解を深めながら、さらに日本語の表現能力向上を目指す。同時に、国際関係科目群の科目で、国際社会におけるコミュニケーションの重要性について理解を深める。問題解決につながる有用なコミュニケーション能力の育成は、「3年・4年ゼミナール」などの能動的学修の大きな目標となる。
また、教養に裏打ちされた知的かつ文化的な豊かさを包含するコミュニケーションが展開できるよう、「日本語史」「国際日本語論」等の学修により日本語についての歴史的・社会的・文化的知識を深めるとともに、選択日本語Ⅱの科目群(「日本語表現演習」「日本語文化演習」等)では、文化的、社会的な話題を扱う実践練習を多く取り入れる。

エ.豊かな人生の基盤づくり(キャリア形成を見据えた専門性と人間性の育成)

1・2年次に必修科目で専門的学修の基礎を学ぶとともに、選択科目Ⅱの日本語教育科目群と日本語・日本文化科目群の2つの科目群をおいて、進路の選択にあった専門性を身につける。前者科目群においては、日本語教師として国内外の現場で活躍できるだけの知識と能力が身につくよう、教育方法についての理論と実践の科目を開講する。また、広く日本語・日本文化に関わる進路を目指す学生には、後者科目群の日本語・日本文化に関する科目を開講する。
加えて、人間、社会、自然と環境、コミュニケーション及び学際の5系列からなる教養教育科目群により豊かな教養の基礎を築くとともに、キャリア支援科目や情報リテラシー科目により社会人としての汎用的技能の向上も目指す。
最後に、ゼミナールでの教員や他のゼミナール生との交流の中で人間関係を築き、これを維持・発展させる経験を積む中で、他者から信頼され、ときにリーダーシップを発揮しながら協働していける人格の形成を目指す。

②学修成果の評価について

学修成果の評価については、予め、学生に各授業科目の到達目標、授業計画、予習・復習及び成績評価の方法等を明示したうえで、「卒業認定・学位授与の方針」に沿った学修過程を重視しつつ、成績評価基準に基づき厳格に行う。さらにGPAを利用し評価、指導する。

入学者受け入れの方針[アドミッション・ポリシー]

外国語学部は、国際交流の新たな道を切り開くチャレンジ精神を持つ外国語スペシャリストを目指す人を広く受け入れることを入学者受け入れの方針とし、高等学校で修得すべき、基本的な理解力、表現力、言語運用能力及び目標実現のための実行力を持った熱意ある人を求める。

(1)英米語学科

英米語学科は、英語圏を中心とした地域の文化・社会に強い関心を持ち、留学等の異文化体験或いは交流プログラムに積極的に参加し、将来、国際的な相互文化交流に貢献したいと考えている人を求める。さらに次の要件を満たしていることが望まれる。

ア.高校卒業程度の英語の4技能(聴く・話す・読む・書く)と英文法を偏りなく学修し、英語の運用能力を自律的に伸ばす意欲がある。

イ.世界に活動の場を求め、英語を使う仕事を目指している。

ウ.英語学習の基礎である母語(主に日本語)を使用し、大学レベルの教養を修める能力があり、日常的に自律的学修を実践している。

エ.国内外での異文化体験があり、文化活動、スポーツ、ボランティア等にも積極的に参加し、連帯協力の重要性を認識している。

入学者選抜方法は、面接・プレゼンテーション等を重視する「総合型選抜」及び「学校推薦型選抜」と、筆記で学力を審査する「一般選抜」の3種類を用意する。前者では、高校時代の様々な活動と日常の英語学習(音読、日常会話)を多面的に評価する。後者では、英語を重視した筆記試験(英文読解力、英文法知識、基本的な英会話表現等を問う)を実施する。

(2)中国語学科

中国語学科は、中国・中国語圏の文化に興味をもち、将来、何らかの形や分野において、高度な中国語運用能力と、中国・中国語圏に関する幅広い知識でもって積極的に携わっていきたい人を次のとおり求める。

ア.中国語の学習に励み、卒業時点で高度な中国語運用能力を持てるよう努力できる人。

イ.外国語学習は多大な時間を要することを自覚し、入学後、学修意欲と学修習慣を確立することと、学修時間を最大限確保することのできる人。

ウ.協調心と集団意識をもち、周囲の学生や教員等と積極的に交流して良好な関係を保ち、明るい生活と学習環境や、相互学習の雰囲気を作り出すことに積極的である人。

エ.留学や海外インターンシップ、留学生との交流等による異文化摂取や、日本国内及び学内の文化活動等に積極的に参加する意欲のある人。

入学者選抜方法は、面接・プレゼンテーション等を重視する「総合型選抜」及び「学校推薦型選抜」と、筆記で学力を審査する「一般選抜」の3種類を用意する。前者では、高校時代の様々な活動と日常の学習成果を多面的に評価する。後者では、言語を重視した筆記試験(読解力、文法知識、基本的な表現等を問う)を実施する。

(3)スペイン語学科

スペイン語学科は母語の言語文化に強い興味と関心を持ち、スペイン語とスペイン語圏の文化にも同等の興味と関心を持つ人を積極的に受け入れる。次の要件のいくつかに該当することが望まれる。

ア.スペイン語学科入学を希望する人で、国内外において学校教育による12年の課程を修了した人にあっては、いわゆる理系・文系・技術系・芸術系等の区別無く、その課程において開設されている全ての教科を履修していること。
また、個々人の学修歴等から、学校教育による12年の課程を修了したものと同等以上の学力を有すると判断される人においては、あらゆる学問・技術・芸術の分野に興味を持続し、幅広い経験と知識を持っていること。

イ.日本語や英語その他の外国語や文化、また「言語」そのものに強い好奇心と興味を持っていること。

ウ.異文化体験や集団的な活動に積極的に参加した経験があること。

入学者選抜方法は、面接・プレゼンテーション等を重視する「総合型選抜」及び「学校推薦型選抜」と、筆記で学力を審査する「一般選抜」の3種類を用意する。前者では、高校時代の様々な活動と日常の学習成果を多面的に評価する。後者では、英語を重視した筆記試験(英文読解力、英文法知識、基本的な英会話表現等を問う)を実施する。

(4)国際日本語学科

国際日本語学科は、国際社会という枠組みの中で日本語と日本文化とを学問の対象としてとらえ、分析研究することにより、日本の言語・文化・社会に対する正確な理解と深い教養を身につけた学生を育て、国内外の様々な分野で活躍する有為の青年を送り出すことを目的とする。
このため、国際日本語学科に入学を志望する場合、国籍を問わず、まず日本語をはじめとする諸言語と言語文化、言語を使用する社会と人々への高い関心を有することが必要であり、さらに以下のいずれかの要件に該当することとする。

ア.広く世界に活躍の場を求め、日本語や日本文化に関わる仕事を目指している者

イ.国内外での異文化体験をきっかけとして、言語や文化について強い関心を有する者

ウ.言語の構造、用法に関心を持ち、人々の言語活動を論理的に分析、理解してみたい者

エ.言語・文化の差異を理解したうえで、異文化間交流に積極的に参加、関与したい者

国際日本語学科での学修には、上記の関心、意欲、目標に加え、学修の基礎となる学力、つまり、大学入学までの12年間の教育課程において学修すべき内容を十分に理解し、修得していることが求められる。
なお、外国人にあっては、大学での学修に必要な基本的日本語運用能力のあることも求められる。

入学者選抜方法は、人物ならびに目的意識とそれを実現しうる学修意欲と能力を審査するための面接・プレゼンテーション等に重きをおく「総合型選抜」及び「学校推薦型選抜」と、学力の審査に重点をおく「一般選抜」との三つのタイプを用意する。前者においては、それまでに学校の内外で得た知識や体験、資格も審査の対象とする。このような選抜試験を用意することで多様な背景、能力を有する学生を選抜できるようにする。また、入学者選抜方法は日本人向け、留学生向けをそれぞれ別に設け、実施する。