国際学部 概要

国際学部
人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的

国際学科
諸外国の言語、文化、民族、政治経済システムを理解し、国際協力、国際経済、国際政治、国際文化、国際観光、農業総合、国際スポーツの7つの分野におけるグローバル化した社会の諸課題に取り組み、その解決に貢献できる人材を育成する。

国際学部
学士課程教育に関する三つの基本方針

卒業認定・学位授与の方針[ディプロマ・ポリシー]

国際学部国際学科の7コースでは以下に示す教育目標を掲げている。

  1. 国際協力コース
    開発途上国及び新興国への協力の在り方及びその改善策を考案できる専門的知識と能力の修得
  2. 国際経済コース
    世界がともに経済発展を遂げるための具体的な方策を考案できる専門的知識と能力の修得
  3. 国際政治コース
    紛争や対立を解決に導く平和・安全保障の未来形を提示し、これを実現する方策を考案できる専門的知識と能力の修得
  4. 国際文化コース
    歴史や文化への理解をもとに世界とコミュニケーションする方法を学びこれを積み上げていく方策を考案できる専門的知識と能力の修得
  5. 国際観光コース
    大交流時代に相応しい観光の在り方とそれを実現する方策を考案できる専門的知識と能力の修得
  6. 農業総合コース
    農業ビジネス・環境保全・農村開発の推進役としてとるべき具体的な行動プランを考案できる専門的知識と能力の修得
  7. 国際スポーツコース
    スポーツを通じた国際交流や社会貢献活動を考案し、それを実行できる能力の修得

国際学部国際学科では、基礎科目、外国語科目、専門共通科目、上記の各コース専門科目、及び自由科目の所定単位を修得することで、①三つの力(基礎知識、コミュニケーション力、実践力)を身につけ、②各コースの専門的知識を体系的に修得し、この知識・技能を駆使して、③各コースに関わる国際社会的課題を自ら設定し、必要な情報の収集・分析を行い、他者と協調・協働しながら、その課題を解決できる能力を身につけたと認められる学生に対して、卒業を認定し学士(国際開発)の学位を授与する。

国際学部国際学科の教育課程を修め、以上の教育目標に十分達したと認められた学位取得者は、国際的なビジネスを展開する企業(貿易・商社、金融・証券、メーカー、観光、農業、スポーツ)や国際協力・交流に取り組む国際機関・団体などの職業で、優れた能力を発揮できる。

教育課程編成・実施の方針[カリキュラム・ポリシー]

国際学部国際学科では次のとおり、「教育課程編成・実施の方針」を定めて、これに基づき、教育課程を編成し、実施する。

ア.教育課程を編成するにあたっての目的と具体的な方針

国際学部国際学科では、「卒業認定・学位授与の方針」を達成するために教育課程を編成する。具体的には三つの力(基礎知識、コミュニケーション力、実践力)と、各コースの専門的知識の体系的な修得を通して、グローバル化時代に活躍できる人材の育成を目指す。そのために、基礎知識、コミュニケーション力と実践力を身につける科目や専門知識を養う科目を、年次進行に合わせ順次的・体系的に配置する。

基礎知識を養う科目として、教養科目に加え、基礎的アカデミックスキル、言語処理、数理処理にかかわる科目を1年次から2年次にかけて配置する。
コミュニケーション力を養う科目として外国語科目を設置する。外国語科目は英語に加え、第二外国語の履修を1年次から2年間必修とする。日本人の学生は、第二外国語として、主にアジア諸国の言語の中から一言語選択して2年間学修する。外国人留学生は第二外国語として日本語を学修する。さらに3年次以降も外国語の学修を継続できるように、上級科目を置く。

実践力を養うために、学生の海外留学・国内研修・ボランティア活動やキャリア教育を支援する。

専門知識については、1年次にグローバル人材育成のための入門科目と各コースの入門科目を配置する。2年次は基礎から専門への移行期と位置づけ、専門共通科目とコース専門科目(必修)を配置する。3年次以降はコース専門科目(選択)の履修を通じて、さらに各コースの教育目標に必要な知識を修得させる。
なお、2年、3年、4年と3年間かけて履修する専門ゼミナールでは、少人数教育の枠組みで、上記基礎知識、コミュニケーション力、実践力、専門知識の育成を組織的に進め、卒業論文でその集大成を行う。

以上のように、専門的知識の体系的な理解、社会生活に必要な汎用的技能、主体的学修能力、実社会での課題発見・解決能力を身につけることができる教育課程を編成する。

イ.学修成果の評価

学修成果の評価については、予め、学生に各授業科目の到達目標、授業計画、予習・復習及び成績評価の方法等を明示したうえで、卒業認定・学位授与方針に沿った学修過程を重視しつつ、成績評価基準に基づき厳格に行う。

入学者受け入れの方針[アドミッション・ポリシー]

1.入学前に求められる能力、水準等

 国際学部国際学科は、本学科の「卒業認定・学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」を踏まえ、アジア、アフリカ、中南米を中心に国際社会への関心を持ち、三つの力(基礎知識、コミュニケーション力、実践力)を身につけ、選択したコースの専門的知識を体系的かつ実践的に修得する機会を提供する。これにより、グローバル化された社会が目指しているSDGs(持続可能な開発目標)を達成する時代に活躍できる人材の育成を目指している。
そのために外国語によるコミュニケーション力を修得して、授業と留学や研修等を通じて海外や国内の事情を学び実践力を身につけます。さらに次の各要件を満たしている学生を求める。

ア.学習歴
高等学校での教育課程(相当)を幅広く学習している。さらに外国人留学生は、入学前に日本語を学習している。

イ.学力水準
国際学の領域を学修するために必要となる、高等学校で修得すべき基礎的な知識、言語運用能力、論理的思考能力及び社会的適応能力を身につけている。さらに外国人留学生は、授業を受けるために必要な水準の日本語能力を身につけている。

ウ.能力・関心
(ア)国際社会に関心を持っている。特にアジア、アフリカ、中南米等、特定の国・地域に深い関心を持っている。
(イ)人、文化、社会等の多様性を理解・尊重できる。また、多様な考え方も理解できる。
(ウ)国際学部国際学科の学びをよく理解し、目的意識をもって大学の活動に積極的に参加し、自身の目標を実現するための方向性を自ら考えて示す力を身につけている。

2.入学希望者に求められる能力、水準等の判定方法

入学者選抜方法は、人物ならびに目的意識とそれを実現しうる学修意欲と経験・能力を審査するための面接・プレゼンテーション等に重点をおく「総合型選抜」及び「学校推薦型選抜」と、学力水準の審査に重点をおく「一般選抜」の三つに大きく分かれ、各々の区分において入学に求められる水準、能力等を個別に審査・判定する。前者においては、高等学校在学中の国内外での活動実績、留学、資格取得も審査の対象とする。
外国人留学生についても同様に、「外国人留学生選抜(自己推薦)」「学校推薦型選抜」及び「一般選抜」に分かれている。「外国人留学生選抜(自己推薦)」及び「学校推薦型選抜」では本学部を第1志望とする強い学修意欲、学習歴、活動実績及び能力の審査に重点をおき、「一般選抜」では学力水準の審査に重点をおいて判定する。