遠藤 裕子(教授)

研究と指導

「日本語」を冠した大学院の課程が初めて日本に誕生した1970年代に日本語教育を志しました。修士課程在学中、地震の専門研修に来日した世界各国の人たちに日本語を教えることから現場での教育をスタートし、日本語学校設立や教材作成、大学での教育、研究など、幅広く日本語教育に携わり現在に至っています。

中心的な研究課題は、語の意味拡張や語と語の関係など意味論の諸問題とその関連領域です。

「語彙・意味論」の授業では、語の意味分析を日本語教育に応用できるようになることを目指しています。語学学習の初級段階では対訳で理解・記憶する方略が取られることが少なくありませんが、基本語彙の習得には、教師による語の意味の理論的把握と効果的な指導法が欠かせません。授業では、認知意味論の理論、意味分析の方法、資料の扱い等を取り上げ、実際に語の意味の分析を行います。

2020年度の在籍者は博士前期課程4名、後期課程1名です。これまで、日本、中国、台湾、韓国、ベトナム、タイ、インド、インドネシアの学生が共に学んできました。

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2019年度ゼミ生