朴 修鏡(Park Sukyung)さん
韓国 国立釜山大学韓国民族文化研究所 HK(Humanities Korea)教授

何か昔のことから書こうとすると、思わず笑みがこぼれてしまいます。

私は1997年4月に博士前期課程に入り、2003年3月に博士後期課程を修了し、韓国に帰りました。
その時は、帰心矢のごとしというか、何故か帰ることに焦り、博士号をとらせていただいた先生方にきちんとご挨拶も申し上げないまま、帰国してしまいました。

ありがたい思い出で一杯の先生方のお顔が思い出されます。私は、釜山大学の韓国民族文化研究所にHK(Humanities Korea)教授として勤めています。教授といっても講義はあまりしませんので、研究員といった方がもっと正確でしょうね。

専攻は日本語学ですが、今は<ローカリティーの人文学>というプロジェクトを遂行していますので、ナショナリズム、マイノリティ、ディアスポラなどを研究しております。特に現在は<原爆都市としての長崎>、<怒りの広島、祈りの長崎>に興味を持ち、研究を進めております。

研究所は専攻がみな違う30名位の専任研究員と30名ぐらいの研究補助員がいて、総計60名というかなり規模が大きい研究所です。 哲学、文学、歴史学をはじめ、政治学、地理学、人類学、建築学、映像工学、言語学など30名の研究員が共同作業でプロジェクトを遂行していますので、論文を書くことがもっとも大変です。

私の方はまた専攻をほとんど変えたわけですし、大変苦労しております。しかし、今まで見えなかった社会問題等が見え始め、また大変面白く研究させてもらっております。

研究団では毎年春、秋二回ワークショップを行っており、今年の春は歴史のあるところを尋ねました。写真はその時のものです。右から6人目が私です。後ろに見える大きな塔は昔蒸気機関車に入れる水をためておいた塔だそうです。

もし、東京に行くチャンスがありましたら、日本の歴史のゆかりのある街を訪ねたいと存じます。これからもよろしくお願い申し上げます。

集合写真