中国のハルビン師範大学で日本語を教えています
黄明侠さん(中国・ハルビン師範大学東語学院副教授)
私は、2007年3月に拓殖大学大学院言語教育研究科博士前期課程日本語教育学専攻を修了しました。そのあと、2009年4月に一橋大学大学院言語社会研究科博士課程言語社会専攻に入学し、2012年5月に博士の学位を取ったあと、地元ハルビンに帰り、ハルビン師範大学東語学院で日本語を教えています。
拓殖大学在学中は、先生方や職員の皆様、先輩や同期生たちのおかげで、日本語教育の面白さなどを強く感じながら、大変有意義な2年間を送ることができました。特に、指導教授の阿久津智先生には、大学院で勉強していたころだけではなく、大学院を修了してからも色々な面で大変お世話になりました。本当に心から感謝しております。
ハルビン師範大学で働き始めてからもう10年になりました。今は学部生の「日本語学概論」、「日本語読解」、「通訳の理論と実践」などの授業を担当しています。また、日本語学を専攻とする大学院生の指導教員として修士論文を指導しています。
「教学相長ず」という言葉があります。「教えることと学ぶことは、お互いに補い合うことである」という意味です。学生に教えることにより、自分の知識の少なさに気づき、新たな知識の習得することができます。私は、学生を教えるなかで、お互いに教え合おう、学び合おうということを意識しています。今後も、日本語教育の初心を忘れずに頑張っていきたいと思っています。
学部の学生たちと(中央でぬいぐるみを抱えているのが本人)