台湾の国立高雄科技大学で日本語を教えています

孫 逸珊(ソン イツサン)さん(国立高雄科技大学 外語学院 応用日本語学科 日本語教員)

私は、2010年に台湾・長栄大学からの交換留学生として1年間拓殖大学大学院言語研究科の博士前期課程(日本語教育学専攻)で研究し、台湾の大学院を修了後、そのまま拓殖大学大学院言語研究科の博士後期課程(言語教育学専攻)に進学しました。
2015年7月に博士後期課程を修了後、同年の9月から台湾の樹人医護管理専科学校で日本語を教えました。2018年に国立高雄科技大学応用日本語学科に移り、現在もそこで日本語を教えています。

拓殖大学の恩師から教授法の教えを受けたおかげで、それを現在の教育の仕事に活かすことができていると思っています。

現在は、主に日本語の会話、読解、メール作成などの授業を担当しています。どうすればそれぞれの学生が興味をもって学べるのか、どういった教え方をすれば学生の目標達成の手助けができるのか、ということを常に考えて授業を行わなければならないと思っています。

この学校では、日本語の授業だけでなく、毎年夏祭りや秋祭りも行い、年に2回ぐらい日本の大学との国際交流も行っております。来台体験型交流を行う日本の学生にとって、身近で手軽な海外体験ができ、台湾で同年代の友達作りができるという点や、台湾に触れ、台湾を見聞きすることで、実際に台湾を味わうことができるという点などで、意義深いものになっていると思います。また、本学では、これまで大学全体からボランティアを募集し日本の学生との交流を促してきたため、こちらの学生たちにとっても、台湾に居ながら日本の学生と知り合うチャンスを得、自身の日本語能力を試す場を得られるだけでなく、プログラム内の体験レッスンや文化ツアーに参加できるというメリットがあります。

日本語教師として日本語を教えていくことは、日本語の価値を広げられるだけでなく、他の視点に立つことによって異文化への理解も深めることができるため、それが日本語教師として働くやりがいやモチベーションにもつながっていると思っています。

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プレゼンテーションの授業で
(真ん中に立っているのが本人)

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秋祭りの準備(真ん中に立っているのが本人)