ナレースワン大学(タイ)と共催で講義とワークショップを行いました

掲載日：2023年05月06日

3月25日（土）本学の日本語教育研究所とタイのナレースワン大学との共催で「第７回日本語教育研修会」がオンラインで開催され、本学別科日本語教育課程の中野二郎特任講師が講習およびワークショップの講師を務めました。

今回の研修テーマは「スピーチにつながる発音練習：視覚情報、身体運動を利用して」でした。前半の講習では、タイの中等教育機関および大学の教員約30名に対し、中野講師が「VT法（Verbo Tonal Method）」を解説し、続いて、「フレージング」（フレーズを作って日本語らしいリズムやイントネーションを習得する指導法）とOJAD（オンライン日本語アクセント辞書）の活用方法を紹介しました。後半のワークショップでは、ナレースワン大学で日本語を専攻する学部３年生約60名が加わり、フレージングを使った発音指導が行われました。講習には、別科を含めた本学の日本語教育関係の教員および言語教育研究科の大学院生15名が聴講しました。また、講習とワークショップの間に行われた双方による大学紹介では、別科のタイ人学生ピーラワットワーニット・ユチャワンさんがタイ語で本学の学部や別科の魅力を紹介してくれました。ワークショップでは、学生は教員１名に対して２～３名のグループに分かれ、「理想の〇〇」という短いスピーチを書いて、OJADを利用してフレージングし、発音を指導されるという実践的な体験をしました。限られた時間の中で原稿を書かせて発音練習まで行うのは簡単なことではありませんが、先生方も学生も熱心に取りくみ、最後の発表の時間には、日本語らしいイントネーションで内容も楽しいスピーチが次々に披露されました。参加した先生方からは、「フレージングは学生の発音指導に役に立つことを実感した」、「自分の授業にぜひ取り入れたい」「学生も楽しんで参加していた」といった声が多く聞かれ、タイの日本語教員のブラッシュアップはもちろん、ナレースワン大学と本学との相互交流にとっても大変有意義な研修会となりました。

タイ語/แบบไทย
英語/ENGLISH

研修会の様子

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