中村かおり(教授)

研究と指導

日本と他国との文化や言語の違いや共通点に関心があり、大学では比較文化を学びながら、日本語教育の世界にも足を踏み入れました。学習者にどのように学びの場を提供すべきかをテーマに研究を進め、これまでは聴解、文法、読解、漢字などの教材(『イメージでわかる! 日本語の助詞』『新完全マスター聴解・日本語能力試験』『新完全マスター文法・日本語能力試験』『日本留学試験完全攻略問題集・読解』『ことばでおぼえるやさしい漢字ワーク』の作成に関わってきました。

現在は、2つのテーマの研究に取り組んでいます。1つは、アカデミック・ライティングの指導法で、自律的な書き手を育成するための授業デザインについて研究しています。もう1つは、漢字学習を支援する方法で、Kコード(参照ウェブサイト:K-code.net)を使った学習方法の効果について研究を進めています。

別科日本語教育課程の研修旅行にて

研究室のメンバーと研究会にて

 

学生の研究指導

 日本語教授法の授業を担当しているためか、日本語学習者の学習上の困難点をどのように改善するかという視点で研究を進めたいという人が集まっています。特別演習では、色々な資料や先行研究を読んでまとめ、お互いに発表し合うことで、自分の理解を深めていきます。他の人の研究にも関心を持ち、相互に学んでいこうという気持ちのある学生を歓迎します。
これまで指導した学生の研究テーマは以下です。
・面子の意味の日中比較
・中国人日本語学習者の授受補助動詞の捉え方
・「他者への評価」から見る若者のコミュニケーション・スタイル
・日本人と中国人の依頼場面における負担度に関する意識調査
研究室では、3月と9月に行われている日本語教育方法研究会で1度は発表することを目指して、準備を進めています(2020年度は投稿のみで発表なし)。以下の記事もご覧ください。
【言語教育研究科】学生2名が日本語教育方法研究会で発表しました
【言語教育研究科】学生2名が日本語教育方法研究会で発表しました