国際開発研究所
概要
国際開発研究所は、国際的視野の下に、開発協力と開発途上国・地域の多様な歴史、 文化、言語、政治、社会、経済及びこれに関連する諸分野を調査研究し、学術の進展と地域の発展に寄与することを目的としています。 これを達成するため次の事業を行っています。
- 開発協力及び開発途上地域の諸問題に関する調査研究
- 開発協力及び開発途上地域の諸問題に関する刊行物の発行
- 開発協力及び開発途上地域等の諸問題に関する研究会等の開催
- その他、研究所の目的を達成するために必要な事業
研究成果発表として、『国際開発学研究』の発行など積極的な活動をしています。 執筆は拓殖大学だけでなく広く内外の研究者に門戸を開いています。 附属機関のアジア情報センターは、アジア太平洋地域の研究と同時に『東アジア長期経済統計』の執筆作業を行っています。
◆出版物 機関誌『国際開発学研究』
国際開発研究所長挨拶
椎野 幸平(国際学部教授)
国際開発研究所は、1999年4月に発足し、20年以上にわたり開発協力や開発途上地域の諸問題に関する研究等に取り組んできました。調査研究助成、研究成果の出版、研究会の開催など、精力的な活動を展開し、開発協力とアジア研究の重要な拠点として国内外に認知されるようになりました。
2024年には、渡辺利夫・本学元総長のリーダーシップのもと、2000年から所員が中心となって発刊を続けてきた『東アジア長期経済統計』(勁草書房)の全15巻が全て刊行されました。「外国貿易と経済発展」、「経済発展と人口動態」、「工業発展」、「中国」、「台湾」、「環境」、「社会指標」、「韓国」、「財政」、「農業近代化の過程」、「労働力」、「金融」、「インフラストラクチュア」、「国際収支」、「経済成長と産業構造」をテーマに、戦後から現在までの統計を長期時系列に収集し、蓄積されたデータに基づきながら、東アジアの開発問題を分析しています。本長期統計は、2025年に大平正芳記念賞(特別賞)を受賞する栄誉に恵まれました。
昨今の国際環境は大きな変化を遂げており、日本とアジア等の開発途上地域との関係も変容しています。変容する世界において、政治、経済、社会等の多面的な分野を重層的に捉えることの重要性は高まっています。このような時代の要請に応え、国際開発研究所は、幅広い分野での調査研究を助成し、その成果を機関誌『国際開発学研究』を通じて、世に発信していきます。

出版物
機関誌『国際開発学研究』(学内閲覧のみ)
国際開発教育センター
※国際開発教育センターは、平成31年4月1日をもって廃止となりました。
ご質問などがございましたら、kenkyu@ofc.takushoku-u.ac.jp宛に電子メールでご連絡いただけますようお願い申しあげます。