海外事情研究所
概要
海外事情研究所は、本学の建学の精神に則り、広く内外の関係と呼応して、海外事情及び国際問題を調査研究し、もって学術の進歩と日本の国益、地域の共栄並びに世界の平和と発展に寄与することを目的とし、次の事業を行っています。
- 海外事情と国際問題の調査研究
- 『海外事情』の発行
- 調査研究に基づく提言、報告及び文献等の発表ないし刊行
- 内外関係機関との交流、協力及び共同研究の受・委託
- 海外事情及び国際問題に関し、主として拓殖大学、拓殖大学北海道短期大学の学生に対する教育指導
- 研究会、講演会、講習会、シンポジウム及び公開講座等の開催
- その他、研究所の目的を達成するために必要な事業
『海外事情』を隔月発行し、公開講座「国際講座」を開講するなど積極的に社会に広く還元する活動をしています。
拓殖大学機関リポジトリ:海外事情研究所海外事情研究所長挨拶
川上 高司(海外事情研究所教授)
新型コロナウイルスがパンデミック化し、世界での感染者は560万人を超え、死者数は35万人にも登り世界に大きな被害を与えています。その被害は経済的、政治的にも大きな影響を与え、世界の地政学的地図をも塗り変えようとしています。
このような状況の中、大統領選挙を控えたトランプ大統領は激しく追い上げる中国との間に「新冷戦」までいわれるほどの経済・技術・軍事面での競争を展開し、世界情勢は不穏な状況に追い込まれています。そして、トランプ大統領は米国第一主義(アメリカ・ファースト)」の名のもと、国際協力や多国間交渉を否定する一方で、二国間取引に信頼を置いてきています。このため世界情勢は不安定化し、その行方が混沌となっているのが現状です。さらに、この状況は中東情勢や朝鮮半島情勢などの地域情勢に大きく影響を与え、地政学的リスクがますます厳しさを増してきています。
他方、技術革命が進むなか戦争はマルチドメインに展開しはじめ、宇宙での競争やサイバーテロ、さらにはグローバルに拡散した自爆テロや大量破壊兵器・宗教・民族といった問題が世界秩序を一層複雑にしつつあります。
国内を見ると、政治的閉塞感が見られますが、日本を取巻く国際関係は激しく動いているというのが現実の姿です。
海外事情研究所はこうした複雑化する国際情勢を分析して発信しています。特に混迷する国際社会の中で、地域研究をテーマにして学術研究を続けてきているのみならず、安全保障研究やロボット革命や宗教問題といった新旧の問題をバランス良く分析しています。
海外事情研究所はこうした各種研究を本学の教育に活用すると共に研究成果を主として「海外事情」において刊行することに努めています。又、内外の専門家や政策担当者との研究交流をすすめるために各種の研究会・シンポジウムも開催しています。さらに、諸外国の研究者・専門家との情報交換や共同プロジェクトに取組んでいるところです。
研究業務は永年にわたる経験と優れた識見がつみ重なり、初めて可能となります。本研究所は、人材育成・鍛錬に努め、その成果は内外で評価を受けていますが、今後とも精進し、この成果を一層発展させていきたいと考えています。

海外事情研究所オリジナルサイト
拓殖大学海外事情研究所 台湾研究センター華僑研究センター
※華僑研究センターは、平成26年3月末日をもって廃止となりました。
出版物
※ 『海外事情』のバックナンバーは研究支援課までお問い合わせください。
『海外事情』 (学内閲覧のみ)
2020年度
2019年度
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『海外事情』 2020年 目次
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奨学論文・作品
2018年度をもって研究所での募集は終了しました。
過去の研究所奨学論文・作品集公開講座
ご質問などがございましたら、kaiken@ofc.takushoku-u.ac.jp宛に電子メールでご連絡いただけますようお願い申しあげます。