国際日本文化研究所

概要

国際日本文化研究所は本学建学の理念に則り、遍くわが国文化の諸相を総合的に考察し、広くわが国国民および世界各国が日本および日本文化・歴史を正しく理解するための研究、発表を行うことを目的とし、次の事業を行っています。

    1. 日本文化および関連分野に関する調査研究
    2. 日本文化・歴史問題に関する講演会、シンポジウムの開催
    3. 一般市民向け公開講座の開催
    4. 出版物「国際日本文化研究」

国際日本文化研究所長挨拶

鈴木 昭一(学長)

本研究所は1987(昭和62)年4月に「日本文化研究室」として誕生しました。1997(平成9)年4月には「日本文化研究所」に昇格、井尻千男初代所長、藤渡辰信所長代行、遠藤浩一第2代所長、渡辺利夫第3代所長の下、文化概念を最大限に広げ、アイデンティティの追求こそが文化研究の根源的願望であるとの問題認識に基づき、「われら何処より来たり、何処へ往くか」をテーマに、「新日本学」と銘打って研究活動に取り組んできました。そこには、グローバル化が進行する中、「新」らしい状況を踏まえ、「日本」を意識せよとの意味が込められています。

2017(平成29)年4月には「広く国際的視野の下に日本の文化及びこれに関連する分野を調査研究し、もって学術の進歩及び我国の発展と世界の平和に寄与する」(研究所規程第2条)ことを趣旨に「国際日本文化研究所」の名称で再スタートを切りました。以降、澤田次郎第4代所長、丹羽文生第5代所長のイニシアティブにより、さらに活動範囲を拡大させ、世界的視野に立って日本文化を捉えていくことに力点を置いた研究活動が展開されてきました。

国際的見地から日本文化の多様性と重層性を客観的に見詰め直し、それを、いかに自覚し、どう表現すべきか。本学はグローバル人材、所謂「拓殖人材」の育成を教育目標に掲げています。「拓殖人材」たらんとするものは、まずは自己測定、自己確認が必要不可欠であり、その上で、異文化の人々に自国文化を自信を持って語り、主張することのできる知見を磨くことが重要です。

今後も、より一層、充実した研究活動に励み、その成果を積極的に国内外へと発信して参ります。皆様のご支援とご協力を心からお願い申し上げます。

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出版物

紀要 『国際日本文化研究』

『国際日本文化研究』は拓殖大学機関リポジトリに論文を掲載しております。

季刊 『新日本学』(学内閲覧のみ)は第32号を以て廃刊しました。
バックナンバーは右側の(+)よりご覧ください。

公開講座

    開催日 テーマ パネリスト・モデレーター
    2024.6.29 日露戦争とは何だったのか:開戦120年に問う 【パネリスト】
    澤田 次郎
    (拓殖大学大学院地方政治行政研究科長・政経学部教授)
    名越 健郎
    (拓殖大学海外事情研究所客員教授)
    平崎 真右
    (拓殖大学国際日本文化研究所助教)
    【モデレーター】
    丹羽 文生
    (拓殖大学国際日本文化研究所長・政経学部教授)
    2023.10.7 没後110年 桂太郎とその精神 【パネリスト】
    渡辺 利夫
    (拓殖大学顧問・名誉教授)
    田野 武夫
    (拓殖大学人文科学研究所所長・政経学部教授)
    澤田 次郎
    (拓殖大学大学院地方政治行政研究科長・政経学部教授)
    【モデレーター】
    丹羽 文生
    (拓殖大学国際日本文化研究所所長・政経学部教授)
    2019.4.27 日本文化から見た天皇論─「平成」から新元号へ─ 百地 章先生
    (国士舘大学特任教授・日本大学名誉教授)
    ペマ・ギャルポ先生
    (拓殖大学国際日本文化研究所教授)
    澤田 次郎所長
    (拓殖大学国際日本文化研究所長・政経学部教授)
    2018.6.16 日本よ、汝は何処へ行く:駐日大使からの警鐘 マルタ・リディア・セラヤンディア・シスネロス閣下
    (エルサルバドル共和国特命全権大使)
    マンリオ・カデロ閣下
    (サンマリノ共和国特命全権大使)
    2017.11.25 「国家主権」とは何か ―日本に迫り来る危機の正体― 西 修
    (駒澤大学名誉教授)
    荒木 和博
    (拓殖大学海外事情研究所教授)
    ぺマ・ギャルポ
    (拓殖大学国際日本文化研究所教授)
    澤田 次郎
    (拓殖大学国際日本文化研究所長・政経学部教授)

    所内研究会

    日程 テーマ
    2025.5.27 「参議院による多元的民意の反映:政治改革の補正と阻害」(東京大学出版会、2025年)を著して
    2025.2.25 松岡洋右の中国作家・凌叔華宛書簡をどう読むか:『中国児女』における日本人表象を手がかりに
    保守合同再考:大野伴睦を中心に
    2025.1.21 大正期の東洋協会と台湾教育政策:高砂寮・総督府図書館・台湾商工学校
    2024.12.9 衆院選総括と石破内閣の今後
    2024.9.17 尹錫悦政権と日韓関係
    安岡正篤と陽明学
    2024.7.22 自民党結党70年を前に:その栄枯盛衰と今後
    拓殖大学第10代総長・矢部貞治の大学教育論
    2024.5.20 安岡正篤における教育実践:大正期の教育思潮を参照して
    17世紀神聖ローマ帝国における裁判制度の改革
    2024.2.26 戦後日本政治と安岡正篤
    チベットとチベット人にとってのダライ・ラマ法王とは
    2023.12.18 宮沢賢治からの宿題:周恩来の日本留学の考察へ
    2023.10.23 満洲国の対日留学生の戦前から戦後:人の流れと東アジア国際関係
    永田秀次郎研究序説
    2023.7.27 震災復興から台湾開発へ:松木幹一郎の資料より
    2023.7.3 清和会(福田派)と経世会(田中派):自民党二大派閥の興隆と凋落
    日中戦争初期の華北経済開発をめぐる北支那方面軍と北支那開発株式会社の関係性
    2023.5.15 フランスから見た日本の台湾出兵(1874年)
    「拓殖大学漢方医学講座」について:関連資料の紹介を中心に
    2022.7.5 次世代のリーダー育成と日本型リベラルアーツ
    2022.3.14 日記と新資料から見えてくる台湾時代の後藤新平
    2021.10.29 日本仏教と日本の宗教文化
    2021.6.26 日本文化解剖-礼教文化と仏教文化の受容と変容-
    2019.12.14 第一次世界大戦と日本─100年後─
    2019.5.20 ワークショップ「日中歴史認識:和解は可能か?」
    2018.12.15 政治、メディア、文化の相互関係─事実とイメージ─

    ご質問などがございましたら、 kenkyu@ofc.takushoku-u.ac.jp宛に電子メールでご連絡いただけますようお願い申しあげます。

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